はてさて、先日、テレビでやっていた『少林サッカー』を見ましたよ。
なんかねー。
ものすごーく面白かったです!
もうたいへんなおバカ映画ですが、一応目的があってサッカーをしているのであって、はちゃめちゃな論理破綻映画ではありません。
主人公を含めた兄弟たちは、小さいころから少林寺拳法を叩き込まれていて、それぞれがたいへんな使い手なのですが、実生活には何の役にも立たず、サラリーマンになっていたり皿洗いをしていたり、なんとなく寂しい生活を送っています。
それが、主人公シンが元サッカースターの監督に見出されて、チームを結成して、あとはまあ、ばんばんに勝っていくわけ。
CGてんこもりとはいえ、アクションも面白かった。
そりゃああなた、キャプテン翼世代なら、一度はシュートが虎になるところを見てみたいわね。
CGはCGで、普通の人間ならありえない動きなのですが、でもちゃんと、人間の体(実写)でやっている意味があるなぁって思える映画だった。
「それがやりたきゃアニメでやれ」って思う映画、ときどきあるでしょ。
で、ちゃんと登場人物の行動に動機があるし、それぞれに好感が持てたよ。
悪役はかなりの悪者なのですが、サッカーをやっている兄弟たちに「悪と戦ってます」という意識はなくて、ただひたすら「少林寺拳法を広めたい」っていう気持ちでやっているのも、シンプルでわかりやすくて、よかった。
冒頭でバナナの皮で転んだ女性が、最後で…というふうに、映画の初めで主人公が「あーあ」と思っていたことにオチがついていくところもよかったし。
見るまでは、どうせみんなイケメンだろうと思ってたのですが(笑)、主人公のシンとブルースリーみたいなキーパーはともかく、あとは中年のおじさんとかえらく太ったお兄ちゃんとか、ちょっと心配になるような人たちで、そこがとてもよかった。
おっさんでもおデブでも無神経でも、本当はできるんだぞーってところ、楽しかったし、ニキビだらけのお姉ちゃんが、すごくかわいかった(でもさ、ニキビって一瞬じゃあ治らないよ/笑)。
おまけ的に使ってあるのでなくて、扱い方が上手だった。
べたべたのラブストーリーにならず、絶妙でした。
最後の試合で、彼女がボロボロのスニーカーを渡すシーンもよかったなー。
なにがって、笑顔をかわすだけで、無言のところ。
ここで歯の浮くようなセリフを言われたらガッカリでしたが、ここがよかったな。
スニーカーの穴をふさいでいるツギが妙にかわいかったし(笑
というわけで、オススメです。
なーんも考えないで見るといいね。
意外とよくできているというか、評判がいいのもわかる気がしました。
というか、本当に面白かったよ。
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↑これは、少林少女の記念版のようですね。
この写真見るだけで、そうとうおバカだとわかります(笑
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インターナショナル・バージョンがあるのだそうで、どうも吹き替えの声が違うみたいです。