『レンブラントの夜警』を見てきました。


139分という長い映画です。


監督:ピーター・グリーナウェイ

出演:マーティン・フリーマン/エミリー・ホームズ/エヴァ・バーシッスル/ジョディ・メイ


カナダ=フランス=ドイツ=ポーランド=オランダ=イギリス


というすごい映画。


レンブラントの『夜警』という超有名な絵があります。

教科書にも載っていると思います。


でも、画家本人についてはあんまり知りませんよね。

集合肖像画を一人いくらで描いていた、職業画家としてのレンブラントがしっかりと描かれています。

全身○ギルダー、半身△ギルダー、肩から上で×ギルダーみたいなね。

そこは面白かったです。


『夜警』が描かれていく過程を通して、不思議な構成、散らばった視線、突然描かれている少女…など、この絵の秘密が明らかにされていく…というハナシだったと思う。


でも、ダ・ヴィンチ・コードみたいのとはまったく違います。

アーティスティックな映画でした。


ただ、結局どうしたかったのか、よくわからなかった。


画家の幻想? 劇作品? ミステリーの解明? 画家の一生??


よくわからなかった。


舞台演劇を強く意識した作品ですが、なんとなく筋がバラバラしていた感じ。

エロもグロも恐れず表現するところはいいのですが、あんまり意義がわからなかった。

それから、編集の時間がなかったのか? と疑問に思うほど、シーンとシーンの継ぎ目が唐突なところが散見されて、驚きでした。それとも、こういう手法なのだろうか?


「これはこういう絵があるんだろうなぁ」と思わせるシーンがいろいろあったのですが、残念ながらあんまりよくわかりませんでした。

もっと予習していけばもっと楽しめたかも…残念だ。


ただ、肝心の『夜警』が、なんとなくペラッとしていて妙にペカッと明るいところが気になりました。

レンブラントの絵は実物を見たことがあるのですが、すんごい暗くて重々しい絵なんですよ。


…というわけで、レンブラントは神で、天使のような清らかな生活を送っていたはずだ、と思っている方にはお勧めしません。

また、これからご覧になる方は、少し予習していらっしゃるといいと思います。

最初のほうで人間関係がどどーっと説明されるので、(そのへん眠いのですが)集中して聞いておかないと、全然わからなくなります。


あとね、オッサンのブツが出てくるので、オトメのアナタは「きゃっ」と声を上げ忘れないよう気をつけてください(笑)


こちらは、映画のストーリーブックだそうです。

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オフィシャルサイト はここね。