インビジブル | ふゆきにつき
インビジブル コレクターズ・エディション
- おススメ度 → ★★☆☆☆ (わりとエグイ)
「インビジブル」とは英語で「不可視」ということですね。
要するに、透明人間のお話です。
これは、前にも一度見たことがありました。
なんとも悪趣味な…ってこればっかりですが。
ある研究チームがものを透明にする実験をする。
リーダーの博士自らその実験台になる。
実験は成功するが、透明人間になったまま元に戻れなくなる。
元に戻れず苛立ちがつのる博士は、そのうち透明である「能力」を悪用しはじめる…。
という、夢のような(?)お話。
だれもが一度は「透明人間になってみたいな」と思いますよね。
- なって何をするか、というとわりとくだらないことだったりするのですが、実際に誰からも見えなくなると、それはメリットなのかデメリットなのか、ちょっと微妙なところかもしれません。
なぜといって、誰からも見えなくなれば、もちろん何をしたってバレない。
やりたい放題の上、誰からもとがめられない。とがめられても、罰することはできない。
見えませんから、どんな証拠も残りません。
ところが、「見えない」ということは、「いない」ということと近い。
- 誰にも見えないということは、誰からも意識されないし相手にされない。
それは、一種の絶望です。
おまけにこの映画の博士ときたら、天才なのですがどうも傲慢で、尊敬されてはいるがあまり好かれていない。
だから彼は透明であることを悪用してしまえ、といわば自暴自棄になってしまうわけです。
そこで彼は実に典型的な欲望を抱くわけで、そのへんの陳腐さが逆に怖いです。
別に金払おうとは思いませんが、暇つぶしにどうぞ。
途中早回ししてもトイレに行っても大丈夫ですよ(笑)

