3月17日のブログで、非小細胞肺癌の第三世代EGFR-TKIである、
タグリッソ(一般名:オシメルチニブ; 開発コード:AZD9291)の承認・発売の予想
について書きました。

タグリッソは、3月28日に正式承認になりましたが、一般に販売されるには、
なお2か月を要する、つまり5月下旬~6月上旬になるだろうと書きました。

その時点でM医師から、YC病院では治験に協力したので、薬価収載を待たず、
4月上旬には入手処方できる、しかも薬代はタダである、と聞いていました。
ただその情報はその時点でオープンではなかったので、ブログには書きませんでした。

アストラゼネカの3月28日のプレスリリース をよく見ると、最後の方に標記について、
記載がありましたので、ここで改めて皆様にお伝えします。

タグリッソは現時点で入手可能です(保険適用外、しかし無償)。
保険外併用療養費制度を利用して、入院費等は保険適用、
薬は保険適用外、という治療が可能です。
但しそれをできる病院は限定されます。
詳しく知りたい方は、0120-742-740(アストラゼネカ;タグリッソ専用フリーダイヤル)
へどうぞ。

私はどうするかと言うと、薬価収載前の無償提供を知った時点で、
すでにカルボプラチン等の治療を開始していたため、当初の方針通り、
この2ndラインの治療を継続し、その効果が無くなったら、3rdラインとして
タグリッソを使おうと考えました。
M医師からは、カルボプラチン等を中断して、4月から先にタグリッソを使う手もある、
とは言われましたが。

しかし、今回のアストラゼネカの粋な計らいには、敬意を表したいと思います。