【今日のワンポイント】
非小細胞肺癌における維持療法とは。

最初にプラチナ製剤+アリムタを4サイクル投与し、その後腫瘍が増大しない限り、
アリムタ単剤を投与し続ける治療戦略。1サイクルは3週間。
(他にもいろいろな薬剤の組合せがあります。これは代表例。)

2011年~2012年ごろ盛んに研究されていました。

アリムタの副作用が、比較的軽微な点に着目し、癌とほどほどにつきあっていこう、
という考え方です。

狭義には後半のアリムタ単剤の継続の事を維持療法と呼び、プラチナ製剤+アリムタ
の投与を導入療法と呼びます。

当時の臨床試験では、導入療法は4サイクルが多かった。

日本肺癌学会の肺癌診療ガイドライン(2015)では、プラチナ製剤併用療法の場合は、
6サイクル以下とするよう勧めている。
一方で同ガイドラインでは、維持療法に対する導入療法においては、
4サイクルを標準としている。



【これまでの経緯(13)】

[2016/02/02]

YC病院定期診察の日です。

血液検査、尿検査、胸部レントゲン検査を行ったあと、診察。

M医師「頭部に転移が見つかった以上、胸膜播種に関しても、
治療を始めなければなりません。」

M医師「プラチナ製剤+アリムタ+アバスチンで、開始してよろしいですね。」
私「はい、わかりました。」

この時点で、プラチナ製剤は、シスプラチンにするのかカルボプラチンにするのか、
まだ明確になっていません。

M医師が病棟に電話して、確認したところ、
M医師「ベッドが混んでいますね。どうやら2月22日以降の入院になります。
2万円の個室なら空いています。一旦2万円の個室に入っていただき、
いつもの個室が空いたら、移るという手もありますが。」

私「22日以降なんて悠長なことでいいのならば、その方がいいです。」
M医師「別に22日以降でも、問題は無いですよ。」

ここで、維持療法の進め方について質問しました。
以前M医師は、プラチナ製剤を最大6サイクルやる、と言っていたので。

私「プラチナ製剤は4サイクルで、あとはアリムタ単剤へ移行する、というのが
相場のようですが。。。」
M医師「7サイクル以上やっても効果が無いことは、立証されていますが、
4サイクルで敢えてやめる理由はない。よっぽど副作用が酷ければ別ですが、
効果が出ているのに止めることはありません。」

どうも、この論理を打ち破るには、もう一度維持療法について、
復習してみる必要があります。
できれば副作用の強いプラチナ製剤は、最小限にとどめたい。

何にしても、22日までは入院できないことが決まりました。
また、もし22日になっても、まだ空きが無い場合に備えて、次回の診察予約を、
2月23日に入れました。

パンビタン末30日分の処方とメチコバールの筋肉注射を行って帰宅。
(この2つのビタミン剤は、アリムタの副作用を抑える)

昨日のblogで述べた通り、健康保険証が、この日、手元にありません。
この日のお会計は、10割負担で、19,290円也。
この内7割を取り戻すのに、後日面倒な手続きが発生します。


おわり


※本日のblogで"これまでの経緯"は、終了です。
続けて最初から読んでくださった方がいらっしゃいましたら、
本当にありがとうございます。

明日からリアルタイムなblogになります。
引き続き、よろしくお願いいたします。