さて、「シュアリー・サムデイ」 です。あの旬の男、小栗の監督初作品として注目を集めている今作・・。蓋を開けてみれば極めてバランスの取れた良作とウサギは判断します。多少、前半がだれる印象と「おかしくね・・その展開・・」というのは一つ二つあるのですかそういうのは無視しましょう。ただ一ついえるのは、これが監督初作品とは思えない出来栄えだという事です。


ストーリーは学校で文化際の再開の為に、学校の爆破事件(なぜ、そこまでやる・・。)を起こした5人がヤクザの3億円を巡るトラブルに巻き込まれ、その金を持ち逃げした女を巡って、じつは不思議な因縁で結びついていたというお話なんですけど・・、前半の登場人物の紹介が少しウサギには長いと感じましたが後半の意外な展開とへタレの塊だった5人の一途なひたむきさがとにかくカッコイイ良かったです。で誰が良かったかというと


何と言っても小出恵介の演じる喜志巧です。映画では全然もてないへタレキャラでも、そのカッコ良さは折り紙つきです。若手で熱い男を小出君に演じさせると、普段はウザイ熱い言葉も全然嫌味になりません。いえそれどころか思わずその胸で泣かせて欲しくなります。(ジョージアのCMじゃないけど本当に太陽が似合う笑顔)


(もう、その若さと情熱でウサギを抱いて!!←ウサギの心の叫び)


うさぎだって映画を見る。-小出恵介 走る小出恵介恋の矢

あとファッションがとてもカッコ良かったのが印象的でした。(とくに「のだめカンタービレ 後半を見た後だったのでギャップにビックリです。)後半はとにかく走りまくる小出恵介君、汗とドロにまみれ、そしてヤクザにフルボッコにされるシーンがウサギには腐敵なとっても美味しいおかずになりました。


小出君が爽やか情熱系男子なら肉体派へタレ系男子を演じるのは鈴木亮平(後藤和生役)です。割れた腹筋とタンクトップから飛び出る逞しい二の腕、こわもてのルックスがとってもキュート。キャラ的には病気の妹の為にチンピラになるという優しいヤンキーを演じています。後半はヤクザに追われて足を怪我する姿がウサギにはとてもイロっぽくてエロかったです。


うさぎだって映画を見る。-鈴木亮平 こわもての貴公子


グループのムードメーカー真壁京平を演じるのは勝地涼君です。高校中退して大検に合格して3流大学に入学するも今だ童貞というおバカキャラにしてへタレキャラだすが、その実一番生きることに前向きといいますか、一番いい奴を好演しています。ウサギのタイプの子ではないので詳しくは語りませんが、後半の土下座シーンは素晴らしい気迫で観客を虜にする事請け合いです。


その他にも紹介したい人物が大勢いるのですが最後に一人だけどうしても紹介したいキャラがいます。悲劇のロッカー宮城祐を演じた横田栄司です。物語の中でようやく掴み掛けた幸せを5人の起こした爆破事件が原因で最悪の結果になってしまう人物なのですが、この薄汚い男がとにかくカッコイイ!フェロモン男ってこういうのをいうんですねというくらいナイスガイです。

小西真奈美を相手にストリートミュージシャンをしながら・・

「アンタが死んだら俺は泣く」とか

「ねえ、良かったら一緒に飲みにいかない、いま、すげー美人が大金くれたんだ。」←確かこんなセリフをサラリと言われた日にゃ小西真奈美じゃなくても胸キュン(なんかウサギの年がばれそうな言葉使い・・)状態間違いなしです。


うさぎだって映画を見る。-横田栄司 映画ではもっとやさしい顔です。本当に素敵でした。


後半はなぜか、こうなったら銀行強盗して警察に捕まって、ヤクザから逃れようという、斜めな行動を起こす一行ですがそこには大どんでん返しのうえ意外なラストが用意されておりますが、その辺りはぜひ劇場でご確認下さい。


あと、端役で出ている俳優陣の大物ぶりが凄いです妻夫木君、大竹しのぶ、豪華すぎる端役にも目が離せません。こんなにも見所が山のようにある映画を初監督にして、物語を破綻させる事なくまとめあげた小栗旬監督にウサギはその才能に思わず脱帽してしまいました。この映画は絶対に見に行くべきです。ウサギでした。