そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

疲れたココロ、傷ついたココロ・・  その周りにあたたかい≪風≫を、吹かせたい。


 これからの人生を、幸せに生きていくことは必ずできる。


 わたしも、あなたも、そのままでいいよね。          ~カウンセリングルーム 風舎~


心理カウンセリング 箱庭セラピー 心理学レッスン セラピスト支援

パステル和アート 曼荼羅ワーク® 



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http://nara-fuusha.com

タイトルは

奈良のカウンセラー仲間と話していて

わたしがふと口にした言葉です。

10年以上前のことだと思います。

 

わたしの発言を心にとめて、ずっと温めてくださっていた彼女が

ご自身の言葉で真意を綴ってくださいました。

 

【カウンセリングルーム 温もりを求めて】の藤田侑杏恵さんの記事をご紹介します。

 

#436 カウンセリング:全ての経験がしてよかった経験ばかりじゃない。

 

本当にその通り。

長い間温めて、このように表現してくださったこと

とても嬉しいです。

ありがとうございます。

 

 

「辛かった経験からも得たものはあるでしょう?何を得ましたか?」

よくある質問です。

 

どんな経験も、今の自分を作ってきた一部ですから

何かを得たことは間違いない。

その経験がなければ気づかなかったであろうことは

おそらくあるのです。

 

けれども

「得たものがあるのだから、してよかった経験ですね」

というのはかなり乱暴な話です。

 

たとえば

災害被害

犯罪被害

イジメ被害

虐待・DV被害

大切な人を亡くした経験

など、数え上げればまだまだありますが

 

これを

「してよかった経験」と言えますか?

しないに越したことはなかった経験ではないですか?

 

何か得たものがあったとしても

してよかった経験になることはありません。

 

そして

何か得たものがあったとしたら

そんな経験を抱えて生き抜いてきたからこそ

ご自身で掴んだものなんです。

 

なんて尊いことでしょう。

 

 

生き抜いてきた自分に誇りをもって

毅然と顔をあげて生きればいいのです。

 

 

 

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「周りはみんな、うまくやっているのに

自分だけができていない」

とか

「自分のことを、きっと、みんなおかしいと思っている」

とか

「みんなは、こんなこと思わないよね?」

とか

 

「みんな」と一つの塊にしてしまうと

自分 VS 「みんな」

という構図になってしまいます。

そうなると

もう自分だけが孤立してしまい、味方もいなくて

物凄く辛い状況になってしまいますね。

 

ちょっと待って!

 

「みんな」って何なのでしょう?

 

まず「みんな」という集団があるわけではないのです。

一人一人の個人が集まって、集団ができるのです。

 

そして、その一人一人は

別の人間で、それぞれに思いがある。

ひとつの出来事に対して感じることは、人それぞれ。

 

一人一人に分けて眺めてみると

存外、自分に近い思いの人を見つけたり

優しいまなざしの人に気づいたりして

ホッと息がつけることもあります。

 

 

そもそも、一人一人違うのに

「みんな」と一塊にして決めつけてしまうのは

尊重を欠く失礼なことです。

 

人を「みんな」と一塊でとらえないことは

一人一人を尊重すること。

その一人一人の中には、自分自身もいるわけで

自分を尊重することでもありますね。

 

 

 

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クライエントさんの中には

ひとりで頑張って来られた方が少なくありません。

 

そんな方が、だんだん回復されて

笑顔が見られるようになったとき

 

「先生、人と繋がることは自分を強くしますね」

と、おっしゃることがあります。

 

「以前は、強くならければいけない、

ひとりで頑張らなければいけないと思っていました。

人と繋がることは弱くなることだと、思い込んでいました。」

と、いうのです。

 

 

人には本来「力」があります。

 

問題を解決する力

明日へ向かう力

生き抜く力

 

ところが

 

誰とも繋がることなく孤立していると

その力を発揮することは、とても難しい。

 

人と繋がることで

自分の中の力に気づきます。

 

気づくと

使えるようになります。

 

人と繋がることで発揮できる力があるのです。

 

 

人と繋がるということと

自分の問題を丸投げすることは違います。

 

尊重し合える関係を結ぶことが

人と繋がるということだから。

 

 

 

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『なぜ人は自分を責めてしまうのか』  信田さよ子

 

 

*** 本書より抜粋 ***

 

自分を責めるとは、自分に全て責任があるという感覚で

裏返せば「みんな自分のせい」という

非合理的万能感にも通じるものです。

 

***

 

そうなんですよね。

「自分のせいだ」と、自分を責めるときの殆どが

非合理なんです。

明確な理由はない。

 

ただ、自分が悪いんだ、、と感じてしまうということ。

 

そして

それは、子どもの頃に

「自分が悪い」と決めることで

辻褄を合わせることができたからなんです。

 

自分を守るために決めたことが

自分を無闇に責めて、苦しめることに繋がっているんですね。

 

信田氏が、ご自身の臨床経験に基づき

愛着の問題を、わかりやすく丁寧に解説されています。

 

鋭く厳しい目線の中には

生き抜いてきた方々への尊敬と愛が詰まっていて

心理職として背筋が伸びます。

 

 

 

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