・PSPに搭載された驚異のReconfigurable DSP Engineとは? | 楓子パパのPSPS3★∴∵¨

・PSPに搭載された驚異のReconfigurable DSP Engineとは?

VME1

 

「スタミナ」にこだわるソニーの中核技術「VME」 」[nikkeibp.jp]

でのVME技術は、PSPにも採用されている。
・PSPには2個のCPUが搭載されている、その理由は? 」で紹介した「"PSP" CPU Block Diagram」の「Media Engine」と「AVC」の間に位置しているのが、「VME」だ。

PSPでは、「Reconfigurable DSP Engine」と紹介された。
ダイナミック・リコンフィギュアラブル技術を使ったDSP(Digital Signal Processor)、つまり音声や画像などの処理に特化したマイクロプロセッサのエンジンということである。
これを、VME(Virtual Mobile Engine)と呼ぶ。
簡単にいうと、「再構成可能なサウンドプロセッサ」。
何が出来るかというと、プログラマブルなのに専用論理回路並みの低消費電力が実現できるのである。


従来の定説である
・専用 回路  = 消費電力低いが柔軟性無い
・プロセッサ = 消費電力高いが柔軟性有る

・VME = 消費電力低いし柔軟性も有る

に変えてしまったのである。

 

VME2 ←クリックすると拡大

 

「エレメントの組み合わせを変えるなどして複数の異なる関数を実現」

たとえば、ATRAC3の複合化処理中で、DSPやCPUなどで実行すると処理時間がかかり消費電力が大きくなるような関数をVMEで実行する。
ATRAC3方式の音楽データを再生する場合で比較すれば、従来の4分の1以下に消費電力を削減できるらしい。
4つのエレメントの組み合わせや接続の方法やエレメント内のALUで行う演算の種類を動的に変更する。

1クロックの速さで構成を入れ替えて、複数の異なる関数(専用論理回路)を、VME上にその都度出現させる。

VMEは4つのエレメント(4並列度)で構成されているようである。
それぞれのエレメントは、ALU(Arithmetic and Logic Unit)、つまり算術的な処理(四則演算や論理演算など)を行なう回路などを複数個含んでおり、内部構成も少しずつ異なっている。

 

PSPのVMEの動作クロック周波数は166MHzで、毎秒5Gオペレーションを処理できる。また、7.1chサラウンドのデコードや3Dサウンド機能などの能力もあるようだ。

PSPに搭載されたReconfigurable DSP Engineは、驚異である。

PSPってドラえもんのポッケのようだ!声優、代わったけど...

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