Fリーグ開幕節マッチレポート① |  

Fリーグ開幕節マッチレポート①

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     名古屋 4-2 湘南


 めるべき所をきっちりと決めた名古屋が鬼門の開幕戦そして、代々木での勝利を物にした。

 名古屋は4分、CKからマルキーニョスが得意の左足ではなく右足で蹴り込みあっさりと先制する。だが、そこからうまくいかない。
 前からプレスをかける名古屋に対し、湘南がハーフで守り執拗なディフェンスをみせ、GKからのロングボールなどカウンターで応戦し流れを引き戻す。一方の、名古屋はパス回しのリズムが悪く、逆に横パスをカットされるシーンが目立つようになり、11分、
「練習や練習試合でも、ああいうふうに前でひっかけるシーンを多く作れていた。シュライカーからこっちに来て結果を出さないと選手としてのプライドというか、とにかく通用するということを証明したかった」
という岩岡が丸山のパスを奪い独走し意地の同点ゴールを決め前半を1-1の同点で折り返す。


 「前半と後半で違うスタイルで戦った」(アジウ監督)
という後半、名古屋はハーフまで引いてから攻撃に移る戦いに変え湘南のカウンターを封じる。それに対し攻め手を失った湘南は、
「後半フィジカル差が出てしまった」(岩田)
と言うとおり、徐々にフィジカル差や個々の力で勝る名古屋に押され始める。
 22分、シジネイの左サイドでカットインシュートで勝ち越されるとその後も、シジネイを止められない。


シジネイ
この日さっそく1得点1アシストのシジネイ。連携面では改善の余地があるが、自らサインを出すなど既にチームの中心として機能しているようだ。


圧巻は32分、シジネイが右サイドからドリブルで相手ディフェンスを切り崩すと最後は山田ラファエルが中で合わせ3-1とする。これで勝負あり。その後も上澤のゴールなどで追加した名古屋が、湘南のパワープレーからの攻撃を1失点でしのぎ4-2で勝利した。


 名古屋は、勝つには勝ったが、ボラや野嶋がコンディション不良で不在とはいえ、前年度王者にしては内容に不満の残る結果となった。ただ、
「初戦ということで修正しなければならない点も多いがまずは勝てて良かった」
アジウ監督も言うとおり、初戦という難しい状況を考えると多くは求められない。いずれにせよ、アジウ名古屋が本領発揮となるにはまだまだ時間がかかりそうである。


 一方の湘南も、
「今はクアトロでボールを回す戦術をやっているが、前からプレスをかけられたり、変な時間で先制点を取られることで、自分たちのゲームのペースでやりたいことを出来ず、守備に追われる時間が多かったり、プレスに苦しんで個人個人が処理できなかったりというのがある。試合を重ねることによって流れは良くなっているんで、クアトロで回せる時間が多くなれば、自分たちも楽になるんですが。練習でクアトロだけではないんですが、チームの基盤としてやっているところなんで」
岩岡がチームの現状を率直に語った。湘南のボール回しは、出し手と受け手のちょっとした呼吸のズレがピンチにつながるリスキーなものだ。完成には時間がかかるが、時間は待ってくれない。どの時点でどこまで精度を上げられるかが、今後の上位浮上の鍵となるであろう。


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