Fリーグ第7節マッチレポート |  

Fリーグ第7節マッチレポート

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湘南 - 神戸


 連敗中の湘南と3連勝中の神戸の一戦は、両チーム序盤から対照的な立ち上がりをみせる。神戸は連勝の勢いそのままにピヴォ当てから攻撃を仕掛ける。一方の湘南は
「相手が先制点を取ると100%勝っているというデータがあったので、とにかく先制点を与えないようにした」(奥村)
と言う点や、前節大量失点をした影響もあってか、予想通り守備的に入り、そこからのカウンターを狙いそれがずばり当たる。2分、ブルーノへのパスをマ-クについていた岡田 ジオゴがカットすると、すぐドリブルから左の野嶋とのワンツーで中央を抜け先制ゴールを決める。
 しかし、神戸も黙ってはいない。13分、右サイドを突破したブルーノがファーサイドへシュートパスを出す。それを
「何となく来るかなと、ブルーノとは練習中特にこれと言ってコミュニケーションはとってないんだけど」(原田)
と話すとおり、あうんの呼吸からファーサイドで待ち構えた原田が決め、神戸が1-1の同点とする。




好調神戸を支える⑪ブルーノ。この日もドリブルからチャンスをつくった。



 しかし、その直後
「パスを狙ったんですけどね」(野嶋)
と言うとおり、野嶋が左サイドからゴール前の伊久間へシュートパスを出す。これを伊久間がスルーすると、これがそのままゴールに吸い込まれ、湘南が2-1と勝ち越し前半を終える。


 後半もリードされている神戸がボール回しで湘南を支配する。対する湘南はあくまでカウンターに専念する。23分、中央で原田がジオゴにボールを奪われそうになるが、後ろ向きでボールをキープする。その際
「空いているスペースが見えた」(原田)
と左サイドの伊藤へヒールパスを出す。それを伊藤が確実に決め、神戸がまたも2-2の同点とする。
 しかし、
「今日は点を取った後すぐ失点してしまった」(原田)
と言うとおり、同点の時間は長くは続かない。
 25分、右CKから曽根田のパスを受けた沖村 リカルドが右足で一回なめ、放ったシュートがゴール左隅に突き刺さる。湘南が三たび勝ち越した。




25分貴重な勝ち越しゴールの⑦シニーニャ。

気持ちを出し、攻守で活躍を見せた。


 これにより、またも神戸の猛攻が始まるが、坂口が好セーブを連発し得点を許さない。攻め疲れから運動量も落ち、ブルーノを筆頭に焦る神戸。疲れや焦りからファールが多くなり試合はやや荒れるが、それでも神戸はゴールを目指す。




1得点づつと両者活躍を見せた神戸⑮伊藤と湘南⑬野嶋。

試合はかなり激しくなり、口論となる場面もあった。



 38分、右サイドからの田中(智)のシュートにゴレイロ坂口が反応したこぼれ球をまたも拾われ、神戸が同点にするかと思われた。だが、最後は奥村が体を張ってゴールを死守したシーンなどは、この日の湘南の守備意識の高さを象徴するようなシーンだった。これにより最後までゴールを守った湘南が、神戸を振り切り3-2で逃げ切った。




後半攻め込まれた湘南だが、前節の反省点からか集中した守りを見せ、最後は①坂口がきっちり抑えた。



 湘南は、この試合はまさにディフェンスの勝利だった。とにかく、なりふり構わず連敗を止めたかったという思いが伝わってきた。単発での野嶋のドリブルはあったが、ポゼッション率を上げるためには大地の不在が大きかったようだ。
「長いシーズンこういう試合があってもいいのかな」(奥村)
と言うとおり、ロンドリーナ時代と違いジオゴのディフェンスの指導の下、守り勝つフットサルという一つのオプションが増えたことは、2巡目に向けて好材料である。


 一方の神戸だが、
「ピヴォ当ても含めオフェンスでの戦術練習はほとんどしていない」(原田)
と言うとおり、オフェンスはひたすら個人で局面を突破するだけだが、それで3位をキープしこれだけゲームを支配できるのは個人の力が突出しているに他ならない。奥村も神戸に対し「ああいうチームは面白い。久々に熱くなった」と素直に試合を楽しんでいたようである。神戸はこれでパターンプレーなどを覚えてきたらと思うとますます不気味である。また、ディフェンスに関しても、ややマークがずれるところもあるが、開幕節に比べある程度組織的になってきた。他チームがそのディフェンスを崩さない限り、しばらく"神戸旋風"は続きそうである。



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