Fリーグ第5節マッチレポート |  

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浦安 1-1 名古屋



 チーム共に無敗で迎え、初対決となったこの1戦。名古屋はこの試合のために前節森岡を温存する念の入れよう。試合は、両者が現時点で持っているものをすべて出す、まさにこれぞ首位攻防戦というにふさわしい

"しびれる"展開となった。


 まずは、キックオフから名古屋が奇襲を見せる。

「キックオフの戦術用のメンバー」(マリオ監督)


と言うとおり、ゴレイロも含めいつもの1stセットと違う形でスタートするが、その形で30秒ほど戦うとすぐにいつもの1stセットに戻す。そして、そこからハイプレスを開始する。


 一方の浦安は、ハーフで守り様子を見る。そして、試合が落ち着いた所で浦安もハイプレスを仕掛ける。湘南戦のように間延びしたり、左右に振り切られることもなくプレスの精度も上がっていた。


 だが、名古屋もその精度の上がったプレスに対し、

「相手はボックスのゾーンでやってきたので、その真ん中をとろうとチームの共通意識でやっていた」(北原)


と言うとおり、きっちりとプレス回避をみせる。ジョガータからボックスのギャップに顔を出し、そこからの展開でチャンスを何度か掴むが得点には至らない。

 反対にこれをしのいだ浦安に流れが傾く。カウンターから何度かチャンスを掴み、その中には稲葉が1対1となる場面もあったが、途中出場した定永の好守に遭い、前半は0-0で終える。




 ンドの変わった後半、名古屋が猛攻を開始する。まずは前半やや温存していた森岡が、右サイド強引な突破からややタイミングをずらして放ったシュートをポストに当て、これが反撃ののろしとなる。このあたりから試合は、一歩的な様相を見せる。

 勢いそのままに先制は名古屋。25分、自陣でボールを奪った北原が左サイドをドリブルし、逆サイドへパスを送る。そのボールをファーサイドで待ち構えていた丸山が詰め1-0。ついに試合の均衡が破れた。


監督が替わり出場時間が増えた⑧丸山。この試合でも結果を残した。


 その後も名古屋が猛攻を仕掛けるが、どこにボールが入ってもカバーする浦安ディフェンスの前に水際で防がれ、なかなか追加点が奪えない。一方の浦安も名古屋の堅いディフェンスの前になかなかチャンスを作れない。


 リードされたままの浦安は、シト監督曰く

「スピードがあり、テクニックがあり、経験もある」


という岩本をGKに35分にパワープレーを開始する。

 しかも、この時間の前後から名古屋にとって悪い兆候が表れていた。

「ゴレイロを使っていた時間帯は、リズムがいい時間帯ではなくみんなの足が止まっていた」(北原)


と言うとおり、ややパスの回りが悪くなり、ゴレイロに戻す場面が多くなった。そのため名古屋はゴレイロを定永からより足元に自信を持つ山田 マルコスに交代し、5人で回しながらポゼッション率の向上を狙った。その結果、浦安はなかなかパワープレーをさせてもらえない。


 だが、浦安も慌てない。

「今はパワープレーの練習ばかりやっている」(市原)


とパワープレーに絶対の自信を持っている浦安は、遅ればせながら攻勢に

出る。


 そして後半残り1分ドラマは起きた。直前のカウンターからのピンチを防ぐと

「ボールが浮いた時点ではコースは見えていた」


という藤井の中央から放ったミドルシュートが北原に当たり角度が変わってゴールへ。ついに浦安が1-1の同点に追いつく。



終了間際、パワープレーから⑧藤井の放ったシュートが③北原にあたりGKは反応できずゴール。


起死回生の同点ゴールを叩き込んだ⑧藤井。会場は総立ちとなり、これで浦安は首位を守った。


 このままでは終われない名古屋も終了直前にゴールエリア付近でFKを得る。だが、シューターとして急遽投入されたマルキーニョスがパスを受け、放ったシュートは枠を大きく外れそのまま試合終了。


「控室でもみんなうなだれてましたし、勝ちゲームを落としたというのが正直なウチの印象」(北原)


「今後の対戦(残りはアウェーとセントラルでの対戦)を考えると勝ちたかった」(市原)


と両主将の言葉どおり初対戦は両者にとって痛み分けとなった。


 状ではこの名古屋、浦安の2チームが他の6チームと比べ抜けていることをこの試合が証明した。同日に行われた町田-湘南戦と比べてもミスの少なさや一つ一つのプレースピードの速さは勝っていた。そのぐらいのインパクトのある試合であった。2強の快走はしばらく続きそうである。



館山監督も認める好ゲームとなったが、判定に不満があったようだ。



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