アジア選手権、日本が終了間際のまさかの失点で敗れる! | フットサルナビのブログ

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『AFCフットサル選手権inベトナム』。日本代表はグループリーグ第2戦で、ウズベキスタン代表との試合に臨んだ。

ウズベキスタンはアジアの強豪国。過去にアジア選手権で3回の準優勝を経験するなど、実績は十分。日本にとってはグループリーグ突破に向けての天王山といえる試合になった。

ファーストセットは1戦目と変わらず、星翔太、仁部屋和弘、西谷良介、皆本晃。そしてGKの川原永光。試合は日本のペースで始まる。日本は試合開始直後からチャンスを数多く作り、西谷、皆本などが決定的なシュートを放った。しかし、ウズベキスタンのGKウマロフがファインセーブを連発。やはり簡単にはいかない試合である事を感じさせる。

試合が動いたのは前半9分。皆本が右サイドのキックインからゴール前にパスを入れ、走り込んできた西谷がダイレクトで合わせて日本が先制。しかし、その直後、ウズベキスタンもカウンターからパスをつないで最後はシュレマが決めて同点に。

試合はここからこう着状態に入る。前半も1-1のまま終了し、後半に入ってもスコアはずっと動かず1-1のまま。

ウズベキスタンは伝統的に、自陣に深く引いてしっかり守り、ボールを奪ったら高速カウンターでゴールを狙うチームスタイルだ。身体が大きく当たりの強いウズベキスタンの選手が自陣に引いて守ると、それを崩すのは至難の業。日本は過去の対戦でもウズベキスタンの守りを崩すのに苦心し、勝てた試合でもほとんどがロースコアでの勝利だった。

この試合でもその構図は変わらず、ボールポゼッション高めて攻める日本と、守るウズベキスタンという、今までと同じ展開が繰り広げられた。

そして、後半残り9秒。このまま引き分けで終了かと思われた思われた場面で試合が動いた。ウズベキスタンが自陣深い位置からゴール前へロングパス。このパスをゴール前のユノスフが頭で合わせる。なんとこれが、そのままゴールに入りウズベキスタンが終了間際にリードを奪った。
日本はパワープレーで反撃を試みるが時既に遅し。そのまま1-2での敗戦となった。


まさかの敗戦——。アジアの怖さを思い知らされる試合になった。日本は大会連覇どころか、グループリーグ突破も次戦の結果次第という厳しい状況に追いつめられた。しかし、この敗戦は全く得る物のない敗戦だったかと言うとそうでもない。
試合後のインタビューでミゲル監督は「初戦を12-0で勝ち、浮わつきがちなメンタルを引き締める、いい敗戦だった」と、前向きに語った。大会を制するにはどこかで苦しみ、それを乗り越えることでチームが団結する必要がある。ウズベキスタン戦の敗北は、日本にとっていい薬となるはずだ。

そして、この敗戦は組み合わせ的にも恩恵をもたらしてくれる可能性がある。日本が次戦のキルギス戦に勝てば勝ち点6。ウズベキスタンも韓国に勝てば勝ち点7。グループ1位がウズベキスタン、2位が日本で、ともに決勝トーナメント進出となる。
日本のライバルであるイランがグループ1位で決勝トーナメント進出と仮定すると、日本のいるグループDの1位とは準決勝で当たる組み合わせとなる。しかし、日本が2位通過すればイランと当たるのは決勝戦だ。

日本は前回大会を優勝した時もイランとは対戦していない。優勝しても選手は口々に「決勝でイランに勝って優勝したい」と語っていた。日本が真のアジア王者となるには、イランを決勝で敗り、アジア全体にその力をみせつける必要がある。そのための舞台がこの敗戦で整った、そう前向きに考えよう。

グループリーグ突破をかけた次戦の相手はキルギス。ウズベキスタンと同じく堅い守りとカウンターを得意とするチームだ。過去の対戦でも日本はロースコアでの勝利がほとんど。日本が敗れたウズベキスタンに初戦で引き分けており、実力は高い。日本はこの試練を乗り越えグループリーグを突破すれば、勢いに乗って決勝トーナメントに臨める。

試合開始は5月5日20:15から。NHK BS1にて生放送される。

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