原題 That's Entertainment で、公開時は「ザッツ・エンターテイメント」でしたが、現在は テイ じゃなくて テイン ってな発音に近い邦題に修正。
◎ジャック・ヘイリー・Jr.監督で、
ライオンが吠えるマークでお馴染みのMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)社のミュージカル映画の歴史をスターが交代でプレゼンテーター役を務め、
過去(「ハリウッド・レビュー」'29)から紹介していくミュージカル名場面集映画
MGMの創立50周年記念作品
好評で同監督により「PART2」'76が作られ、ジーン・ケリーがアステアとの共演シーンを新たに撮影したので、ケリーも監督にクレジットされてます。
さらに創立70周年で、バド・フリージェンとマイケル・J・シェリダンの監督で「PART3」'94が作られてます。
3作品まとめた、DVDボックスとかアルんですねぇ…私はタマにBSで放送してくれるので、あったら録画して見てます。
●現在、ミュージカル映画が製作されることはほとんど無い状態ですが、本作が作られた時点でも、激減している状態でした。
プレゼンテーターがMGMの撮影セットをバックにコメントを述べる部分で、隆盛を誇ったセットが寂れていることが見てとれます。
そのまま、映画におけるミュージカル・スター不在で現在に至ってます。(舞台は別ですが。)
◎プレゼンテーターは、
フランク・シナトラ、エリザベス・テイラー、ピーター・ローフォード、ジェームス・スチュアート、ミッキー・ルーニー、ジーン・ケリー、ドナルド・オコーナー、デビー・レイノルズ、フレッド・アステア、ライザ・ミネリ、ビング・クロスビー
●子どもの時は、ジーン・ケリーとねずみのジェリーの「錨を上げて」'45での共演ダンスが好きでした。
でも高校になって、(中古ですが)2枚組サントラLPを買ってからは、色んな歌が、色んなシーンが好きになりました。全体を見てない映画が多いですけどネ。
◎本作での場面は、色んな映画からのシーンを繋いでメドレーにしてますが、今の時期(梅雨)を吹き飛ばすジーン・ケリーの名シーンを最後に引っ張っておきます。
「雨に唄えば」
◆別の話になるけど、スタンリー・キューブリック監督の近未来SF映画「時計じかけのオレンジ」'71英で、主演のマルカム・マクダウェルが、この歌にあわせて暴行するシーンは強烈だったなぁ。
腹に蹴り入れて、相手のうめき声を合いの手にしたりとか、凄過ぎぃ~
そんで余談っすが、洗脳シーンで気分が悪くなり、一旦ロビーで深呼吸してから席に戻った唯一の映画です。
ホラーとかのタイガイのシーンは平気なんだけど、座席で映画見てる自分と洗脳されてる主人公がリンクしちゃってクラクラしちゃいました。