「クワガタと少年」をどう訳すか | 大村あつしオフィシャルブログ「ボクは不死鳥」Powered by Ameba

「クワガタと少年」をどう訳すか

「じゃぱでる」

「日本(ジャパン)を出て海外に」

なぜ、そんな時代になったのか、ボクは こちら で説明しましたが、ボクもただ訴えているだけではありません。

きちんと行動しています。

今日は、翻訳についてお話します。


海外で本を出版といっても、実はまだ出版社が決まっていません。

『エブリ リトル シング』は、韓国ではすでに発売されていますが、これはボクが知らない間に出版されてしまったもので、ボクの海外進出プロジェクトの実現の可能性が出てきたら、韓国とは一度きちんと話さないといけないなと思っています。

さて、本を出版してもらうためには、当然ですが、その国の言語に翻訳された原稿がなければなりません。

「いやー、日本語しかないんですが、『エブリ リトル シング』は日本では20万部のベストセラーなんですよ。ですから、出版してくださいよー」

というわけにはいきません(なぜか、韓国はこの方式で知らない間に出版されてしまいましたが)

この翻訳作業にはすでに取り掛かっているのですが、先日、問題になったのが『エブリ リトル シング』の第一話、「クワガタと少年」の翻訳です。

ボクが1984年(もう27年も前ですね(^_^;)にこの作品を書いたときのタイトルは「カブトムシと少年」でした。

しかし、日本で商業出版をするときに、「クワガタと少年」のほうが語呂がいいことや、日本ではむしろカブトムシよりもクワガタのほうが人気があるので、「クワガタと少年」に改題しました。

逆に言うと、1984年に書いたときとの変更点はそこだけです。

そして、今回、海外での出版を目指すにあたって、ボクは「カブトムシと少年」に戻そうと思いました。

外国語になったらもはや語呂の問題はありませんし、それに、海外ではクワガタはマイナーで、圧倒的にカブトムシのほうが人気があるからです。

しかし、翻訳者に言われました。

ボクの国では、カブトムシをデパートで買うという習慣がありません。

本を読んだ人は、まず、その設定に戸惑うでしょう。

でも、クワガタなら、マイナーな分、逆に、「あー、クワガタなら確かにお店に行かないと売っていないこともあるかも。それに、少なくとも日本はそういう国なんだな」と理解してもらいやすくなりますよ。

そこで、これは国によってクワガタにするか、カブトムシにするか、臨機応変でいくことになりました。

恐らく、全世界(もし発売されればですが)で「クワガタと少年」でいくことになりそうです。

翻訳といっても、ただ日本語を外国語にしているだけではありません。

それだったら、Googleの翻訳ソフトで十分です(笑)

日本の文化、外国の文化、そしてどこまで意訳しても理解されるか、逆に言うと、どこまで意訳しないと理解してもらえないか。

もう、何度もこんな打ち合わせをしています。

本当に小説の翻訳は大変な作業なんですよ。

だからこそ、絶対に出版にこぎつけてみせます!

ブログをお読みのみなさんも、温かく見守っていただけると幸いです(●^o^●)


$大村あつしオフィシャルブログ「ボクは不死鳥」Powered by Ameba


→ 『エブリ リトル シング』をアマゾンで見る






twitter ID : http://twitter.com/atsushi_omura

読者登録してね

※ボクはアメブロのオフィシャルブロガーなので、コメント返しができません。
アメブロがそういう仕様になっております。
ただ、コメントはきちんと拝見していますし、時々、疑問にはブログの中でお答えしています。
この点、ご了承くださいm(_ _;)m