- えほん もやしもん 「きんのオリゼー」 いただきます (えほんもやしもん きんのオリゼー)/いしかわ まさゆき
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おおお! この本、この絵…!!
かの「もやしもん」の、石川雅之さんが描いてる絵本じゃーないですか!
- もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (1) (イブニングKC (106))/石川 雅之
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てなことで、衝動買いw
数日後手元に届き、読んでみたのですが。とっても面白かったです!
「きんのオリゼー/いただきます」というこの本は、その名の通り、菌のお話、特に食物に関する菌のお話です。
文章量はごくごく少なくて、ハナくらいの2~3歳児向け、という感じなのですが。
メインの文章のほかに、「お家の方へ」という項目があり、そこに菌類に関するウンチクがずらりと書かれていて、その文章もなかなか興味深く。一粒で二度美味しいw
ハナに読んであげつつ、欄外に書かれてあるウンチクを拾い読みし、「へ~、ほ~、ふ~ん!」と、感心していたら。
タロウが横からやって来て、興味シンシンの様子で覗いてきました。
「なに~?これ。何の話??」
「これはねー、キンの話。
この世の中にはね、ちっちゃいちっちゃい、目に見えない生き物がいるのよ。そういう生き物たちの話。
バイキンは知ってるでしょ? バイキンは悪い菌だけど、この本にのってるのは、食べ物を作ってくれたりする、いい菌の話ね」
と話すと、「ふ~~ん」と。
本をパラパラとめくり、
「ワインも菌が作ってるの? ビールも? チーズも?」
「そうよ。ハンバーグソースも、納豆も、ヨーグルトも、パンもね!
そう考えると、菌って、すごいよね。人間が食べる、美味しいものを沢山つくってくれるんだよね~」
「パンも!?」
「そう。パンもよ。酵母菌っていう微生物が、小麦粉の中にいて、パンをふっくら膨らませてくれるの。
酵母菌がいないと、パンはふくらまないよ」
「へー! じゃぁ、パンのなかに、(キンが)いるの?」
「あー、でも、パンを焼くと、その中にいた酵母菌はもう死んじゃうから。食べるときにはいないかもね。
パンは200度近い高温で焼くでしょ。酵母菌はそんな温度の中では生きられないから。
「…そう考えると、酵母菌って、可哀想かもね。 一生懸命パンを作って、最後は焼かれて殺されちゃうんだもんねぇ・・・」
なんて言っていたら、
「かわいそう…」
タロウ、なんと涙目に!
まさか、泣くとは思わなかったから(笑) ちょっとビックリでした。
「そ、そうね。だから、ありがとうって、感謝して食べないとね。
パンだけじゃないよ。タロウが食べているお肉だって、牛やブタや鳥を殺して、そのお肉を食べてるんだから。
だから、人間は、いろんな命を頂いて食べてるんだよね。感謝して、残さないように食べないといけないよね~。
だって、人間に食べられるために殺されてるのに、それが残されて捨てられちゃったりしたら!酵母菌だって、牛やブタだって、可哀想すぎるよね」
「うん」
「だから、いろんな食べ物に、感謝して、残さないで食べないとね」
なんて、話は思わぬ方向に、食育方面に転がって行ったりして(笑)
絵本を読んだ後も、タロウは見えない微生物「菌」に心うごかされたようで。
度々「これも菌が作ってるの?」などと聞いてきたりもしていました。
菌や微生物などの世界は、子供にとってなかなか魅力的なもののようです。
そういった科学指南書としての、エントリーの本としても、良書だな~と思いました♪
おすすめです!
。。。
絵もとっても可愛いし(^^*
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