6)四則計算を理解する〜算数の海へ〜 | お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

イラストレーター古田真理子の、子どもと格闘する家庭学習の記録。またはお仕事の記録。

前回の記事の続きです。
。。。

<指算数シリーズ>
1)タロウの「計算問題」ことはじめ
2)ドリル、封印
3)指で計算どこまでも
4)数字を「指の数」としてイメージする訓練
5)「位」の理解と、桁数の多い足し算
6)四則計算を理解する~算数の海へ~
7)かけ算、割り算の取り組み
8)「ドリル」に戻る。そして筆算の導入

。。。


「足し算」を指算数で取り組む一方、意識して取り組んだことがありました。

それは、「四則計算の概念」…つまり、「足し算」だけでなく、「引き算」、「かけ算」、「割り算」概念同時進行で教える、ということです。


なぜかというと。
まずは、「計算方法の最初の大まかな枠筋である四則計算」を、最初に理解してもらい四則計算(「足し算」「引き算」「かけ算」「割り算」)の相関性を、しっかりと体得してもらったほうが、子供自身にも今後の見通しがたって安心するし、計算の世界観が広がって楽しくなるのではないか、と思ったからです。


このときに、足し算をクリアしたら引き算、引き算をクリアしたらかけ算、割り算…という風にステップアップするのではなく同時進行で、というのが、私の心がけたポイントでした。


「●●できないと次のステップ××に進めない」

という方針は、逆に言うと、学習する側が

「今は●●やってるので、××のことは考えなくていい」

という考えてしまう危険性があるかなと。
指導する方も、
「今は●●やってるんだから、次の事は考えず今やってることに集中して!」
みたいなことを言ってしまったり。。。 ちなみに私は、子供の頃そう言われて考えがストップしてしまったことがあったかなーと。



なので。
とりあえず、算数の基本である四則計算は、今後の見通しを子供自身にもつけさせるためにも。
同時進行で教えておきたいなと、思った訳でした。



ただし。
概念の理解は概念の理解で、計算のトレーニングは別モノだと思います。
実際の計算については、最初に足し算の訓練からじっくりトレーニングしていかないと、計算力はつかないと思うので、基本は、「足し算」の計算練習を繰り返しつつ、他の四則計算の概念をサラリと理解する、程度のスタンスです。




イメージで言うならば。

ステップアップで理解していく学習法イメージがこんな感じなら、
(一歩一歩確実に理解して行く方法ですね。計算のトレーニングなどは私は、この方法が良いと思っています)

お母さん、火って何から出来ているの?



「同時進行」で理解する学習法って、こんな感じ?
お母さん、火って何から出来ているの?

最初は足し算引き算から。

自らの「指」を道具として、算数の海を泳いで行く…みたいな。

「指」だけではなかなか広大な海を泳ぎきれないけど、そのうちに「九九」という道具も見つけ、他の計算方法や方程式などもゲットして、泳いで行ける範囲が広がって行く…みたいな。

そんなイメージ。
(タロウよがんばれ!もうすぐ九九が手に入るぞ!!w)



ステップアップ方式でも同じ「算数の海」に繰り出すのでしょうが、こちらは、海に入る前に、しっかりと泳ぎ方を系統だって教えておき、それから海に入り、しばらく泳いでいるうちに海の全貌を徐々にわからせていく・・・という方式なのかも。
(性格によっては、こちらのやり方があっている子もいるかもしれませんね)











算数の海波打ち際には、数字が打ち上げられているのかもね(笑)


お母さん、火って何から出来ているの?


まだ算数の海に漕ぎ出さない幼児は、波打ち際「数」を数えてるの。
(ハナは今このあたり)


こういう数字をカウントする、という行為から「算数」が始まるんですよねー。うんうん。



→続く
7)かけ算、割り算の取り組み

。。。



乱暴な例えでスミマセンが、この【算数の海】ってイメージ、個人的には気に入ってます(笑)
今後遊泳エリアあたりで遊ぶも良し、ふか~~い海の底へ探検するも良し。
算数の海は広大だ!
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