歯磨きをめぐる攻防 | お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

イラストレーター古田真理子の、子どもと格闘する家庭学習の記録。またはお仕事の記録。

「じぶんで」「じぶんで」自己主張が激しくなってきたハナ。

最近ここにきて、歯磨き「仕上げ磨き」を、嫌がるようになってしまいました。





歯磨き自体は、嫌いではないみたいで、
毎朝毎夕の歯磨きタイムには歯ブラシに歯磨き粉を付けて、自分で口に入れてゴシゴシはするのですが。


お母さん、火って何から出来ているの?


いざ、




お母さん、火って何から出来ているの?
「はい、じゃぁ仕上げ磨きするよー。お母さんのお膝においでー」

というと




お母さん、火って何から出来ているの?
「いやっ!」


と、拒否。



お母さん、火って何から出来ているの?
「だーめーだよー! 仕上げ磨きはちゃんとしないといけないんだから。ほら、お膝においでってば」





「いーーーーーーやーーーーーーっ」

お母さん、火って何から出来ているの?



で、爆発でございます…ガーン







「イヤ」となったら、とことんイヤな、魔の二歳児

もーこうなると、ダメです。





しかもたいてい、爆発するのは、朝のクソ忙しいときなのですよむかっ

うんもう、この忙しいのにっ!ガーン




ハナに関わっている余裕がないときは、見逃していたりもしたのですが、
そうそう私も譲れないので。

たいていは、激泣き&激暴れするハナをふんじばり
馬乗りになって仕上げ磨きです。





お母さん、火って何から出来ているの?
「大人しくしなさいっ!暴れないのーっ!」





ぎゃくたい・・・? 

これ、虐待っていう・・・????

みたいな。阿鼻叫喚っぷりドンッ











でも…、
いつまでも、こんな強硬手段じゃぁダメだよなぁ、と思い。

ダンナがタロウを幼稚園へ送って行ってくれた、ある朝。
ハナと二人きりのときに、静かに説得を試みてみました。







いつものように
「いやーーーーーーっドンッ  と絶叫するハナの背中に向かって、





お母さん、火って何から出来ているの?




お母さん、火って何から出来ているの?
「はみがきはねぇ・・・、しないといけないんだよ」




お母さん、火って何から出来ているの?
「しあげみがきしないと、虫歯になっちゃうんだよ」




お母さん、火って何から出来ているの?
「ムシバイキンがね、ハナちゃんのおくちの中にきて、イタイイタイになっちゃうんだよ」




静かに説得しつづけてみました。





お母さん、火って何から出来ているの?








かたくなな背中に向かって、かれこれ20分ほど、向かい続けたでしょうか。
ながいながい、時間に思えましたが。





もうダメかな…と思った瞬間、
ハナがムクリと起き上がり、私の膝につかつかと歩み寄りました。



そして、ごろんと私の膝の上に寝転んだのです。


お母さん、火って何から出来ているの?



おおおおおお!
説得に応じたっ!!







かたくなだったハナの心が、コロリと私の方に転がって来てくれたようで。







お母さん、火って何から出来ているの?
「ハナちゃん…! できるの? 仕上げ磨きできるの!?」





お母さん、火って何から出来ているの?





その後は、さっきまでの拒否っぷりがウソのように、スムーズなものでした。
ゴシゴシと仕上げ磨きを終え、じゃぁうがいしなさい、というと素直に応じ、
グシュグシュペッとうがいも済ませました。

洗面台の台から降りてくるハナに、




お母さん、火って何から出来ているの?
「ハナちゃん、すごいねっ・・・! ちゃんと、仕上げ磨きできて、偉かったねっ!」



というと、




お母さん、火って何から出来ているの?




すっごい『やりきった』って顔(笑)









いやぁ…
イヤイヤの2歳児といえども、
諦めずに話し続ければ、話は通じるんだなぁと…。


ちょっと感動キラキラしました。







それからというもの、これまでの拒否っぷりがウソのように、
今は仕上げ磨きを嫌がることはなくなっています。

(実はこの「事件」から数週間がたっていますが、今現在に至るまで、拒否して暴れたことはありません)





人間、諦めてはいけませんね。
ムダそうに思えても、根気づよく、説得し続けてみるものだなぁと、実感した出来事でした。


諦めず、根気づよく、粘り強く。









気分的には、
ろう城する犯人に、スピーカーを使って説得する母のイメージ??(笑)





お母さん、火って何から出来ているの?

「ハナ!! おかーさんは、オマエのことを思って言っているのよ。大人しく投降しなさい!!!」













まあ、タロウのときもそうだったのですが、
どうしても乗り越えたいハードルがあるときは、一度親子でいっしょに「格闘」しなくてはならない時があるのかな、という気がしています。
逃げずに、ガブリヨツで子供と向き合うことは、確かに大変だし、面倒なのですが、それを乗り越えれば、あっけないほどにスンナリと解決してしまうんですよね。

ひとつひとつは小さいことでも、
子供に「本気」で向かい合えば、いつかきっと、子供もこちらの「本気」を分かって、素直に応じてくれるのかなと。
ま、あくまでも経験談ですけれども(^^ゞ



。。。

なにごとも、諦めずに頑張れば、光明が見えてくるんですね…!
子供から学んだ思いです。人生訓だなぁ。
お母さん、火って何から出来ているの?
クリックしてくださいませ。

携帯の方は こちら  をクリック!