先日、急にイタリア人になりたくなったのでバールに行きました。
すみません、冗談です・・・
ホントは、しっぽり一人バーで酔いたい気分になって、でも残念ながらお酒が飲めないので、バーではなくバール(イタリアでいうカフェ)に行きました。
事の初めは、ラテアートをしてもらえるカフェを探していて、食べログで探していたら評価のよいイタリアっぽいこのバールが気になって実際お店に前に行ってみたら、以前から入りにくい店だなという印象だけが先行していつも素通りしてる店でした。
そのイタリアンバールというのが、横浜ジョイナス1階にあるバール・デル・ソーレ 横浜ジョイナス店です。
JR横浜駅からすぐの、高島屋の近くに店舗はあります。
外から中を少し覗いて、今まで入ったことがない雰囲気の店にどうしようか迷っていましたが、他にお店を探すのも面倒なので、これも社会勉強だと思って入りました。
社会勉強とか言ってる年でもないのですけどね。
店内に入ったら、男性のスマートな店員さんに喫煙か禁煙かを聞かれ、席に案内されました。
案内された禁煙の席が一番奥の、前と横が壁のまるで懺悔室のような誰もいないカウンター席(笑)
閉所恐怖症の人だったら、発狂するのではないかと思う空間。
こんなことを思う今日の私は被害妄想が強いようです。
一人でこの、前と横が白い壁の席だと、孤独すぎて心が沈みそうだったので、賑やかな立ち飲みカウンター席(バンコ)に変えてもらいました。
カウンターの雰囲気は、この日の私にとっては居心地がよかったです。
周りに人はいるけど、放っておかれる感覚、それぞれ各自がじっくりドリンクや料理を楽しめる空間がとても心地よかったです。
ラテアートをしてもらいたく、カプチーノを注文。
しばらくしてカウンター内にいるバリスタさんが運んで来てくれたカプチーノは・・・
大きな丸でした。
ラテアートにはなってなかった・・・
頭の中は、ガーンガーンと鐘がなってました
ドルチェにカタラーテを注文していたので、持って来てくださった店員さんに、普段ラテアートはしてもらえないのかを聞いてみました。
その店員さんがおっしゃるには、今カウンターでカプチーノを作ってくれた人は、なんかの試験?に合格してないからラテアートが作れない人間なんです…って小声で教えてくれました。
日によって作れる日があります、ということです。
えっ!ラテアートは試験に合格しないと作れないの?
まぁ…たぶんこのお店の基準だと思われますが、別の日にお店に入って今日ラテアートしてもらえる日ですか?と店員さんに聞かないといかんのかなと疑問に思いました。
でも、ミルクで丸を描いたカプチーノの味は絶妙に美味しくてビックリしました!!
今まで忘れていた味・・・
注目したのがミルクの味
エスプレッソが非常に濃いので、普通の(横浜の)タカナシのミルクがとても甘く感じられることに驚きました。
エスプレッソは言うまでもなく、深くて濃くて最高に素晴らしい味でした。
イタリアで10日間のうちほぼ毎日カフェやバールを探してはお茶をしていましたが、イタリアとはまた全然違った味・・・そもそも日本とイタリアではミルクが違うので当然といえば当然ですが。
一緒に注文していたドルチェのカタラーテは、濃いレアチーズケーキを食べているみたいに濃厚なプリンでした。
表面はカチカチに固まっていて、中は少し凍っていてアイスクリームではないかと思うくらいの錯覚に陥りました。
カプチーノと合って美味しかったです。
ぐっと最後の一口を飲んで伝票をつかんで帰ろうとしたら、隣に立って飲んでいた1人の男性に声をかけられました。
「ラテアート目当てでしたら、カウンターに女性がいる時に来たら作ってもらえますよ」
にこやかに教えてくださいました。
どうやら、ラテアートを作ってくれるバリスタさんは女性のようです。
お店を覗いてカウンターに女性店員さんがいたら、ラテアートOK日ですよと教えてくださいました!
男性は続けて「さっき話してるの聞こえてしまったので…ラテアート目当てで来たんですよね?今日は残念でしたね」
いつもこのお店を利用している常連さんなのかな?
もしかして、このお店は常連さんが多いのかもしれません。
私はその男性に深々と頭を下げてお礼を言って、お店をでました。
この男性に救われました。
とても有難かったです。
総合的に、イタリアっぽくバンコして飲んでいたら、やり慣れないため自分が浮いてる気がしてなりませんでした。
そう思うのは自分だけかもしれません。
でもお酒には酔えなくても、自分には十分酔ったひと時でした。
今後は、ひとりでゆっくり酔いしれるイタリアンバールを探すのも悪くないと思いました。