『舟を編む』出品!松田龍平さん訪韓!プチョン国際ファンタスティック映画祭レポート | 舟を編むのブログ

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映画『舟を編む』が
17回プチョン国際ファンタスティック映画祭
に出品
松田龍平さんが開催地韓国を訪問、
映画祭へ参加してまいりました!

松田さんは、718日レッドカーペットでのオープニングセレモニーに参加、19日には
『舟を編む』上映後の舞台挨拶に登場。セレモニーでは「RED2」公開を迎えたイ・ビョンホン、「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョンらと同席し、盛大に映画祭の幕が開きました。いずれも多くの観客とマスコミが駆けつけ、会場は大いに盛り上がりました。

映画『舟を編む』プチョン国際ファンタスティック映画祭 舞台挨
日時:719()1100~開映/ 1320舞台挨拶&ティーチイン
場所:韓国プチョン 豊川市庁内 CITYHALL
登壇者:松田龍平

『舟を編む』の上映会場には若い女性を中心に多くの観客が来場、上映終了後には大きな拍手が巻き起こりました。そこへ主演を務めた松田龍平さんが登場すると、更なる大歓声と拍手が会場を包みました。
 

<登壇挨拶>
―みなさまに一言ご挨拶
アニョンハセヨ 松田龍平です。プチョン映画祭に招待いただき、ありがとうございました。プチョンの街を楽しんでいます。映画を楽しんでいただけたら幸せです。

―映画の見どころについて
『舟を編む』は辞書を作る話です。演じた馬締という役は気持ちを伝えることが苦手で、その彼が言葉を扱う辞書を作るという話が大変面白いと思ってます。 

<観客の皆様とのティーチイン>

☆好きなシーン、印象的なシーンは?
―オダギリジョーさん演じる西岡とのシーンでしょうか。西岡が「動」なら馬締は「静」で、その二人がお互いに影響をしあって男同士の友情で結ばれていくのがいいと思います。当然宮﨑あおいさん演じる香具矢とのシーンも好きです。

☆辞書編集部の人たちは用例採集を通して社会とのつながりをとっているように感じましたが、松田さんはどう思われますか?
―用例採集というと特別な感じがしますが、普段みなさんも新しい言葉に触れた時は自然と用例採集していると思います。なので編集部の人たちも、みなさんと同じで当たり前のことをしているんだと思います。 

☆役作りで意識したことはありますか?
―特に意識したことはありません。ただ馬締の「気持ちを伝えたいのに言葉が出てこないもどかしさ」は自然に出たように思います。 

☆松田さんの「恋」の語釈を教えてください。
―難しいですね。映画の中で馬締が作った語釈()が、なかなか成就しないもどかしさが出ていて素晴らしいと思います。

※「こい【恋】:ある人を好きになってしまい、寝ても覚めてもその人が頭から離れず、他のことが手に付かなくなり、身悶えしたくなるような心の状態。成就すれば、天にものぼる気持ちになる。」

☆松田さんはアナログとデジタルはどちらが好きですか?
―個人としてはどちらかというとデジタル派ではありますが、この映画はフィルムで撮りました。今後映画はデジタル化がどんどん進んでいくと思います。そのことに関して、どちらがいいと言うつもりはありませんが、言葉を調べるときすぐにネットなどを使うのではなく、辞書を使うというある種の「寄り道」する面白さをこの映画で伝えられたらうれしいです。「寄り道」するような、余裕をもった楽しさを人生で経験することがいいと思います。

(この回答には会場からも大きな拍手が巻き起こりました!!)

<最後に>
―本当に多くの質問をしていただいて嬉しかったです。カムサムニダ。

その後松田さんが舞台を降りる際には多くのファンが押し掛け、プレゼントをもらったり声をかけられたりする一幕もあり、大盛り上がりの中舞台挨拶は幕を閉じました。

※プチョン国際ファンタスティック映画祭とは―
韓国ソウル近郊の街プチョンで開催される国際映画祭。ファンタスティック系の映画祭としてホラー,SF、ファンタジー、スリラーなど幅広クリエイティブな作品を上映。充実した作品ラインアップやサポートプログラムなどから、観客や業界関係者から高い評価を受けている。日本のゆうばり国際ファンタスティック映画祭やヨーロピアンファンタスティック映画祭と交流を行っており、近年ではジャンル系映画祭としてアジア最大級の地位を確立。昨年は25本の日本作品が上映され、『宇宙兄弟』(森義隆監督)が最優秀作品賞と観客賞、『さまよう心臓』(秦俊子監督)が審査員特別賞を受賞した。第17回となる今回は7/187/2811日間開催。

『舟を編む』出品部門:ビジョン・エクスプレス部門
実験性と大衆性、ジャンル映画と芸術映画を行き来しながら、映画が与えることができる楽しさと人生に対するヴィジョンを提示している作品を紹介する。今回同部門へ出品の邦画作品は他に、吉田大八監督『桐島、部活やめるってよ』、沖田修一監督『横道世之介』、宮藤官九郎監督『中学生円山』など。