10月17日 日曜日
京都
11R 第15回秋華賞 G1 芝2000
本日、枠順が発表されるわけだが
その前に過去10年の傾向からあらかじめ予想を立ててみようと思う。
まず、JRAのサイト内にある「今週の注目レース」のデータ分析を軸にして考察してみたい
前走の条件別成績(過去10年)
JRAの重賞 [9-9-7-86]
⇒ローズS[7-8-3-60]
⇒それ以外の重賞[2-1-4-26]
JRAの重賞以外 [1-1-3-64]
⇒前走紫苑S[0-0-2-33]
連対馬は圧倒的に前走ローズS出走組となっている。
前走がローズS以外の重賞で3着以内に入ったのは
09年3着ブエナビスタ(札幌記念2着)
08年3着プロヴィナージュ(シリウスS16着)
07年3着ウオッカ(宝塚記念8着)
06年1着カワカミプリンセス(オークス1着)
04年2着ヤマニンシュクル(クイーンS3着)、3着ウイングレット(クイーンS8着)
01年1着テイエムオーシャン(オークス3着)
オークス、もしくは2頭該当するクイーンSなどの古馬混合重賞に出走していた。
秋華賞で連対した馬(カワカミプリンセス、ヤマニンシュクル、テイエムオーシャン)はオークスまたはクイーンSで3着以内の馬。
また、JRAの重賞以外で3着以内に入ったのは
06年2着アサヒライジング(米国・アメリカンオークス2着)
05年3着ニシノナースコール(1000万下1着)
02年3着シアリアスバイオ(紫苑S2着)
01年3着レディパステル(紫苑S1着)
00年1着ティコティコタック(1000万下1着)
紫苑S組は優先出走権を獲得した2頭のみで[0-0-2-33]と不振傾向。
対して前走1000万下1着馬は[1-0-1-9]と好走する率は高い。
前走ローズS組
権利獲得組:アニメイトバイオ、ワイルドラズベリー、エーシンリターンズ
収得賞金順:アパパネ、オウケンサクラ、アグネスワルツ、タガノエリザベート
抽選対象馬:トゥニーポート、レディアルバローザ
前走オークスまたはクイーンSなど古馬混合重賞
オークス組:サンテミリオン、プリンセスメモリー
クイーンS組:アプリコットフィズ、ショウリュウムーン
1000万下1着馬:ベストクルーズ、アンティフリーズ、スマートシルエット、ブルーミングアレー、レインボーダリア
(ベストクルーズ以外は抽選対象)
これでは出走する馬全てが該当することになってしまう…。
では、ローズSでの着順別ではどうなのだろうか。
3着以内[5-7-3-14]
⇒1着[3-2-0-4]
2着[1-4-1-4]
3着[1-1-2-6]
4着以下[2-1-0-46]
25頭中15頭が3着以内と好走していた。
4着以下から巻き返してきた3頭は
08年15着→1着ブラックエンブレム
03年5着→1着スティルインラブ
00年14着→2着ヤマカツスズラン
スティルインラブとヤマカツスズランはG1馬で、ブラックエンブレムはフラワーC勝ち馬と重賞勝ち馬が大敗から巻き返す共通点のようだ。
ローズS組
3着以内:アニメイトバイオ、ワイルドラズベリー、エーシンリターンズ
4着以下で重賞勝ち馬:アパパネ、オウケンサクラ、タガノエリザベート
★追記・4着以下で重賞連対馬:アグネスワルツ
さて、前走の話はこれくらいにしよう。
桜花賞と優駿牝馬もここでは重要なデータとなる。
春のクラシック競走で5着以内が
ある[8-6-5-38]
ない[2-4-5-112]
桜花賞で5着以内:アパパネ、オウケンサクラ、エーシンリターンズ、ショウリュウムーン、アプリコットフィズ
オークスで5着以内:アパパネ、サンテミリオン、アグネスワルツ、アニメイトバイオ、オウケンサクラ
先ほども名前が挙がったが、08年に人気薄ながら優勝したブラックエンブレム。
フラワーCを制しただけではなく、オークスでも4着に好走した馬なのである。
ローズSで大敗しても春のクラシックで好走した馬は巻き返すことが可能なのだ。
加筆すると、前走ローズS以外の重賞に出走して3着以内になった7頭中5頭も同じように春のクラシックで5着以内を経験していた(ちなみに5頭ともG1馬)。
さらに、JRAの重賞以外に出走して3着以内になった5頭中2頭(アサヒライジングとレディパステル)も同様の経験をした馬である。
まとめ
中心となるのはローズS3着以内の馬。
4着以下から巻き返した馬は重賞勝ちが必須。
それ以外の重賞ではオークスからの直行組かクイーンS組が多い。
春のクラシックで好走実績がある馬が活躍するので、前走大敗していても注意。
以上から選んでみると
◎アニメイトバイオ
○アパパネ
▲エーシンリターンズ
△オウケンサクラ
アニメイトバイオはオークスで4着と春に実績があり、ローズSで1着と過去10年の条件からは最有力。
3冠のかかるアパパネもスティルインラブのように巻き返しは可能だ。
ローズSでアパパネに先着したエーシンリターンズ。オークスこそ不甲斐ない結果だったが、桜花賞とチューリップ賞ではアパパネに僅差と能力は高い。
オウケンサクラは桜花賞とオークスでともに掲示板を確保した実力馬で侮れない。
オークスから直行のサンテミリオンとクイーンSで古馬を一蹴したアプリコットフィズも注目するべき馬である。
1000万下を勝ちあがった馬も勢いがあるので警戒する必要がある。
芝に替って2連勝のスマートシルエット、のちのダービー馬にクビ差迫ったことのあるブルーミングアレーの2頭が気になるところ。
今年は関東勢に有力どころが多い。
…。
関東[1-2-4-56]
関西[9-8-6-94]
関東馬で連対したのは08年1着ブラックエンブレム、06年2着アサヒライジング、02年2着サクラヴィクトリアの3頭のみ。
過去10年では劣勢だが…今年は違う予感がする。