ASTROBOY
荒木博志さんの「ECSTATIC MECHANISM 2017」展のオープニングへ行って参りました。
荒木さんの代表作のひとつであるASTROBOY。
事故で一人息子を亡くした科学者が息子そっくりのロボットを造り上げた。
後に彼はサーカスに売られてしまい
お茶の水博士が引き取る。
彼は、
純粋で、
優しく、
正義感に溢れたロボット。
しかし、彼の背負う運命は余りにも哀しい...。
原作では人間を守るため
自ら太陽に突っ込み最期を遂げる...
という物語だったのですが、
荒木さんのアトムは
心臓部におさめられた原子炉スイッチを
自ら切り、永遠に目覚めない事を選んだ...
。
荒木さんは東海大学の動力機械工学科を卒業されていて、
このアトムの体はアンプになっており...
アトムの心臓部から
下のスピーカー(こちらも荒木さん制作)に繋がれて音楽が流れる仕組みになっておりました。
荘厳で美しい音楽と供に
静かに永遠の眠りにつくアトム。
その、余りにも哀しく
神々しい姿に
涙が込み上げて来ました。
今まで沢山の芸術家の作品を拝見させて頂きましたが、
こんな事ははじめてでした。
荒木さんの生み出したアトムは
アトムとは別に
こちらの天使も心奪われました。
他にも沢山素晴らしい作品を拝見出来、
荒木さんとも作品について色々お話し出来て大変光栄な時間でした。