傑作、駄作、

そんな評価はナンセンス


たぶん僕も壊れてて、

まるで磁石に吸い寄せられるように手に取ってしまった一冊。


本自体から負のオーラ、痛いオーラが出まくっていて、

僕なら、本当に心が健康な時ならまず読めない。


作者自身があとがきに書いているように

自らをエグりとるがごとく精神ギリギリの鬼気が迫ってくる。


「いまだに僕はこの小説を客観的な目で読めない。

読み返すたびに軽く錯乱する。冷や汗をかく。」

というのは間違いなくホンネだと思う。


不健康な人間の、

不健康な人間による、

不健康な人間のための、


「セカチュー」



でも、


この本を笑って読めたり、

冷静に評論できたり、

素直に感動できるヒトは、

心のそこから幸せなヒトだと思う。