昨夜の出来事が夢だったのか、現実だったのか、、、。
宮沢賢治がイーハトブで見た世界のように、私の頭の中では、まだぼんやりしています。

あぁでもやっぱり、あの「亀」の暖かい空間を埋め尽くすお客さまと過ごしたあの時間は、やっぱり確かにあったんだ、と思います。

あぁほんとうに!
満員御礼、ありがとうございました!!!

もうなんと言いますか、今回のFull Space、今回の作品は、たくさんの偶然と奇跡とに導かれて、いろんなアイデアも考え出したんじゃなくて、「元々そうなるはずだったんでしょ?」という具合にピタリピタリとはまって行って、たくさんの方のお心遣いと、お手伝いにも助けられて、たくさんの出会いをもたらしてくれました。

約1ヶ月半前のブログに「今はこの世界のどこにも存在しない作品が、その日には確実に姿を現しているというのは、なんだかすごいなぁ」なんて書きましたが、ほんまにね、現してくれました、その姿を。

今は、胸がいっぱい、というかぽーっとしています。
ご来場のみなさまの心の奥に、昨夜のことがふわりと降り積もっていたらいいな、と思います。

本当にありがとうございました!

 

またよろしければ、ご感想などお聞かせ頂けましたら幸いです。

fullspace.since2004@gmail.com

まで。

 

 

今夜私はたぶん、遠足前日の小学生状態でしょう。

作品もめちゃええ感じで仕上がってきました。皆様に聴いて頂くのが楽しみで仕方ないです。
スペシャルゲストきよえちゃんの気合も十分です。

明日の日記に、私はきっとこう書くでしょう。
「こんな舞台が作りたかったねん」と。

ご来場のみなさまと、そして来られなかったけど心を寄せてくれたみなさまと、そしてイーハトーブに住む宮沢賢治さんと共に、明日をじっくり味わいます。

会場でお待ちしています。
まだ少しだけお席ご用意できると思います。

かつふじたまこ 拝

現在、続々とご予約頂いておりまして、本当にありがとうございます!!


恐れながら座席数に限りがございまして、

定員に達しましたらご予約を締め切らせて頂く場合もございますので、

悪しからずご了承下さいませ。

 

ぜひお早めのご予約を、よろしくお願いします(^^)/

 

ご予約は、こちらまで!

fullspace.since2004@gmail.com


 



Full Space vol.6

電子音響童話 「どんぐりと山猫」「月夜のでんしんばしら」

〜宮沢賢治童話集より〜


2016925日(日) 17時開場 1730分開演

お代 予約 2000円 当日 2300円 中学生以下 1000


会場 ライブ喫茶 亀 

大阪市中央区東平2-2-10 大麺ビル1F

地下鉄「谷町9丁目」近鉄「上本町」6~8番出口 徒歩3

http://livekissa-kame.com


予約・問合せ fullspace.since2004@gmail.com

Full Space Blog http://ameblo.jp/fullspace-since2004/

 




 客席を取り囲むように配置された10数台のスピーカーによる立体音響システム「アクースモニウム」で演奏される音響作品と、他ジャンルアートとのコラボレーションで空間全体を演出するシリーズ”Full Space” 第6弾!

 

 今回は、今年生誕120年を迎える宮沢賢治の透き通るような童話の世界を、朗読と電子音響、ライブペインティング、生演奏でお届けします。




『わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、

おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、

どんなにねがうかわかりません。」 

宮沢賢治




<出演>

石上 和也 Kazuya ISHIGAMI <音楽 / ガジェット演奏>





石上 和也 Kazuya ISHIGAMI <音楽 / ガジェット演奏>

1972年大阪生まれ。幼児期からテープレコーダーで遊び、小学生の時にはカットアップ・コラージュもどきの作品を作って楽しむ。高校生の時にミュージッ ク・コンクレートとノイズミュージックに出会い作品を作り始める。ミュージック・コンクレートや電子音楽を本格的に学びたいという希望を抱き、1990年 に大阪芸術大学音楽学科音楽工学コースへと進学。1992年からノイズソロユニットDaruinとして活動。当初アナログ機器を使用していたが1994年 から音楽プログラミング言語Maxを使用したデジタル・ノイズへ変更。その後1995年にノイズ・ユニットBilly?に参加。1997年にミュージッ ク・コンクレートの聖地であるフランスINA-GRMにて作品制作および発表をおこなう。1998年に上原和夫と共にINA-GRMのダニエル・テルッ ジ、フランソワ・ドナトを招聘しアクースモニウムコンサートを神戸ジーベックホールで開催。2004年から、かつふじたまことFULLSPACE始動。
DR国営放送(ドイツ)での委嘱作品をはじめ、WDR国営放送(ドイツ)、FUTURA国際電子音響音楽祭(フランス)、MUSLAB国際電子音響祭(メ キシコ)、SILENCE国際電子音響音楽祭(イタリア)、ICMC国際コンピュータ音楽会議2015(アメリカ/テキサス) などで作品上演をおこなう。 自主レーベルNESU-318を主宰し、これまでに100タイトルを超える作品をリリースする。現在「日本らしい電子音響音楽」を追求中。また、自作シン セ・電子楽器作りに没頭中。情報処理学会/日本音楽即興学会/先端芸術音楽創作学会/日本電子音楽協会 会員。音楽ネイティブネットワークプロジェクト/スピーカーオーケストラ /電子音響ピープル メンバー。大阪芸術大学/神戸芸術工科大学/同志社女子大学/京都精華大学 非常勤講師。*プロフィール写真撮影:高津 吉則



かつふじたまこ Tamako KATSUFUJI <音楽 / 朗読 / 鍵盤ハーモニカ>





大阪生まれ。音作家。90年代半ばより、詩や言葉を使った音作品の制作を始める。2000年、フランス国立視聴覚研究所GRMにて電子音楽の作曲を、2005年、FUTURA(仏)にてアクースモニウムの演奏を学ぶ。日常や非日常で聞こえたり、聞こえなかったりした音に耳を澄ませ、拾い集め紡いでいく。そうして作られた作品は、日常の隣のちょっとへんてこな世界を表現している。また、作品は海外でも評価が高く、フランスやイタリアのフェスティバルでも度々上演、放送されている。
一方、鍵盤ハーモニカや楽器とも呼べない小さな日用品などから、ときめく音を見つけ出す即興演奏でも独自の音世界を創り出している。
http://hello-tsukineco.jimdo.com/
プロフィール写真:かがわきよえ


<ゲスト>

かがわきよえ <ライブペインティング / 朗読>


 


 絵描き 京都出身 大阪在住 茫漠たる幼少期を過ごし現在に至る グループ展さんべりな主宰(vol.1からvol.9まで開催、vol.10は来秋開催予定) ニューステラス関西や、Yahooニュース、アイドルPVゲスト出演などメディア多数出演 淡路島アートフェスティバル、神戸AU展、道頓堀芸術祭、東京デザフェスなどでライブペイント出演 2015年新聞女アートグランプリ優勝受賞







 昨日は”てんしば”にて、素晴らしい鱗雲の空の下、Full Spaceの小道具「めくり」(演目を書いた紙。舞台に飾ります。)を書いておりました。
 

 

 

出来上がりは、こちら!

(月夜 by 私、山猫 by きよえさん!)

 

 

 その後少し、朗読部分の打ち合わせや読み合わせをしていたら、あたりはすっかり暗くなって、ハルカスの向こうから、綺麗な満月がこちらをのぞいていましたよ。

 

 

 作曲がひと段落して、改めて宮沢賢治の世界の美しさに酔いしれています。作曲してる間、その世界の中を行ったり来たり、ほんと楽しくて。この二つの童話が収められている童話集の序章の言葉に心が震えます。

 

「わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、

きれいにすきとおった風を食べ、

桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます」

宮沢賢治

 

 あぁ、みなさんに聴いて観て頂けるのが本当に楽しみです。残席わずかになってきました。ぜひご予約くださいね。

 会場でお会いできるのを楽しみにしています( ´ ▽ ` )ノ

 

 

かつふじたまこ

 

 

 

電子音響童話って、なんなん?

と、思われる方も多いと思うので、今日は参考音源のご紹介です。

 

「電子音響童話」っていうのは、私たちオリジナルの呼び方なんですが、ちょっとかっこいいでしょ?

 

Full Spaceのシリーズでは、過去にも、エッセイや、物語を題材にした作品を上演してきました。

わかりやすく言うと、ラジオドラマのようでもあるのですが、

音楽が言葉や物語のBGM、添え物のようにあるのではなく、

音と言葉が絶妙なアンサンブルを奏でるように繰り広げられていくのです。

 

こちらは、Full Space vol.4 で上演した作品をCDリリースした「灯りつけとおか」。

画家で、ポトゥア(インドで絵巻物師のこと)の東野健一さんが西インド・ベンガル州で採取した小さなエピソードや、内田百閒の物語を題材に作曲した作品です。

 

 

こちらのサイトで、少し視聴もできますので、

ぜひ、どんなんかな〜って聴いてみて下さいね。

もちろん、ご購入もして頂けますよ。

http://www.reconquista.biz/SHOP/NEUCD004.html

 普通ライブコンサートなどでは、客席前方、舞台の両端にワンペア(2台とか)のスピーカーを置いているのを見かけると思います。でも、このFull Spaceでは写真の図面のように客席を取り囲むようにスピーカーを配置します。(この図面は、今年2月に行った超空間音楽会「音囲炉裏」で組んだシステムです。今回はスペースの都合もあって、10数台のスピーカーになる予定)

 

 そして、音響作品を上演しながら、ほぼ中央に位置するミキサー卓でどのように音が空間に広がるかをリアルタイムに演奏(コントロール)するのですね。ミキサーのボリュームフェーダー一本一本が、それぞれのスピーカーに対応していて、そのフェーダーの操作で、例えば、音が遠くからさざ波が押し寄せるようにやって来たり、すぐそばでささやいたり、まるで蝶々が花から花へと舞うように移ろったり、客席を包み込むように渦巻いたり、、、を操ることができる、という訳です。

 

 簡単に言うと、観客は、絵本の中に飛び込むかのように、音の世界、音の海をたゆたうことができるのです!

 

 そして、今回のFull Spaceでは、その物語の中で絵を描く妖精さんがいたり、物語の登場人物が現れて語り出したり、、、なんてことも繰り広げられるのですよ!

 

 他ではなかなか味わえない体験ですよ。どうぞ、お楽しみに!!

 

 

かつふじたまこ

 

 

 

えーっと、まず誤解がありませんように。
お部屋が散らかっているわけではございません(^◇^;)

「どんぐりと山猫」の作曲にかかるべく、昨夜は色々素材となる音を録音しておりました。

やぁ、なんだか日用品で音を探すワークショップの続きのようですね。
こないだは、ワークショップ参加者のみなさんに刺激をもらったので、今宵はひとり日用品オーケストラです(o^^o)

いやほんま、無限におもしろい音があるんですよね。
即興的に演奏するのもおもしろいですが、録音してその音を綿密に組み立てて行くのもまた、おもしろいのですよ。

彫刻家が、木を彫って行くような、
画家が、絵の具を重ねて行くような、そんな感覚に近いかな。

「どんぐりと山猫」もまた、独特なユーモアと、ちょっとピリリと辛子も効いたような味わいで、ニマニマしてしまいます。

さて、作るよー( ´ ▽ ` )ノ


昨日は宮沢賢治のお誕生日でした。
まさに、生誕120年のその日、9/25に上演する作品のひとつ「月夜のでんしんばしら」の私が作曲担当する部分が完成しました( ´ ▽ ` )ノ

あのね、手前味噌になっちゃうので、こっそりとここだけの話、めーっちゃかっちょいいのが出来ちゃいました〜よ
(≧∇≦)

宮沢賢治の世界はその言葉だけで、ほんとにキラキラして、わくわくして。
それに導かれるように、作品は出来上がっていきました。


これに、石上氏作曲部分が加わって、きよえ嬢の朗読とペインティング、、、はぁードキドキします(o^^o)
会場となる「亀」を見つけた時の「うまく行かない気がしない!」感、再び!

あ、当日の構成を少しお話すると、、、

朗読と鍵盤ハーモニカの生演奏でお届けするプロローグに続いて、
「どんぐりと山猫」「月夜のでんしんばしら」の2本立て。

それぞれ、前もって録音した朗読を題材に、前半部、後半部に分けて石上と、かつふじが作曲したものを、立体音響システムにて演奏、上演します。

「月夜のでんしんばしら」の方では、そこに、かがわきよえのライブペインティング、朗読パートも加わりますよ。

乞うご期待!Don't miss it!!



かつふじたまこ

 


今回上演する2作は、童話集「注文の多い料理店」に収められています。

 




Full Space vol.6へ向けての作曲の為に、きよえ嬢とスタジオで
朗読録音。
私は「どんぐりと山猫」を、ゲストのかがわきよえさんは「月夜のでんしん
ばしら」を録音しましたよ。

童話読むのって、すごい楽しい(o^^o)
宮沢賢治の見た景色が、頭の中に広がってく。

さて、これを素材に作曲に取りかかるのですよ。
どんなんできるかしら、て言うドキドキと、ほんまにでき
るんかしら⁈、て言うドキドキと(^◇^;)

いずれにせよ、今はこの世界のどこにも存在しない作品が
、その日には確実に姿を現している(現してないとまずい
⁈)というのは、なんだかすごいなぁ。
なんて、他人事のようなこと言いながら。


かつふじたまこ