CRAWL概論 | 古川本舗定例報告書

CRAWL概論



いや、なんだか再生数も無事に伸びて、嬉しい限りです。
ほんとにありがとう。正直あんまニコニコ向けではないのかしら(そもそも論だが)
とか思ってたので、この伸びは嬉しい誤算。
うpまでには色々紆余曲折ありましたが、コメントなどで頂いたとおり、
「自分のやりたいもの」を素直に出すのが一番だなあと思いました。

が、基本的に今までは「好き勝手作って、見つけてくれた人に楽しんでもらえたらいいな」
と思っていたんだけども、CRAWLは個人的に今まで作った4作(マリオ除く)のなかでも
一番気に入っているので、できたらもっともっとたくさんの人に聞いてもらいたい、
という欲ふつふつと湧いてきたりもしてます。なにかいい方法は無いもんかねぇ。



さて、動画のコメントの中でもちょこちょこ出ていたPVの解釈、歌詞の解釈ですが
見てもらった方、聞いてもらった方それぞれが受け止めてもらったように
解釈してもらっていいんですが、僕個人としてはこう思っている、
と言うのを書いておきたいと思います。
多分こんな事するの最初で最後だろうな(笑)



まず、歌詞について
「送られる側からの歌」と言う事は以前にも書いた通りですが、
実際には送られた後の話です。
それを踏まえた上で一行目から解説します。


”ぼくらのせいなら、それでもういいんだ”

ぼくらの所為とはなんのことか、という話ですが、
この歌の中の主人公(便宜上ミクとしておきます)ミクは
何かしらの理由があって死んでしまいます。

ここでは仮に交通事故としますが、
とにかく人災にミク(とその家族または恋人)は巻き込まれ、
ミクだけが鬼籍に入る事になりました。


自分はどうやら死んでしまったらしい。
何処へ向かうのかもわからない電車の窓からは、家族か、恋人かの嘆く姿が見える。
とにかく現実を受け入れよう、自分だけですんだんだから良しとしよう。
だからあんまり悲しまないでほしいなあ。
「これは私の、私たちのせいなのだから、もうどうしようもないのだから」


”願いは叶って 全てを無くした”

願いは叶って→「(家族や恋人と)一緒に人生を歩む事が出来た」
全てを無くした→「でもそれも突然終わりがきた」

であって、”全てを無くす事”が願いだったと言う訳ではないです。
悪い意味でギナタだよなここ…。国語力の低さを痛感するなあ。



”面影一粒、心が騒いだ”
”秘密をあげます。暗くなるけれど”
ここもちょいややこしいんですが、
ストーリー的に事故からかなりたった後のミクの心境です。
残された人たちはどんどん大人になる。
そんな家族を空飛ぶ電車から見つめる若いままのミク。
対照的にお参りにきた家族は当時の面影を残したまま年老いていく。
耐えきれなくなったミクはなんとかして自分がいまあなたたちを見ています、ここにいます。
ということを伝えようとした。

”通りを抜ける風に触れた時に、夕方が落下した”
”それは遠い昔。落ちた想いが枯れた”
ミクの命が交通事故で消えてしまったことの回想
”風に歌おう、君の髪を揺らすように”
ここは前述の「ミクが自分の存在を伝えようとした」ことの実演です。
メロの都合上はしょっていますが、本来の詩は
「風に歌おう、君の髪を揺らしますように」でした。
ここにいるよ、ということを髪を揺らす風をふかせる事で伝えようとしたわけです。


”さよなら、さようなら。また、だね、それじゃね
いつかね、ありがとう。もういかなくちゃ。”
ここは、ミクの想いが通じたのか、なぜか遺族と会話が出来るようになっています。
本当に短い時間ですが、ありがとうとさようならをちゃんと伝える事ができました。
そのまま電車は発車してしまいます。

”答えは見えた?それはまだ?まーそうね。夕方は拾った?”
平たくいうと「私がいない生活でも大丈夫?変に落ち込んだりしないでね」ということです。
夕方は拾った?と言うのは、トラウマは克服した?的な解釈でおkです。
ここは電車が発車した後なので割とミクの独白というか一人喋りというか
心の中での対話というか…そんな感じです。

”頼りない背中に手紙を書くよ、震える字に気づいた?”
時系列でいうなら「震える字に気づいて」が正しいんですが、
ここはあえて前半を未来形、後半を過去形にすることで時間の流れを非現実にしてます。
事故で止まったミクの時間が、家族と再び会話できたことによってすごい勢いで
流れ始めたってことを出したかったんですが…まあわからんわなw

”晴れた終わりの日、涙で水をあげた”
”どうやって帰ろう。歩く足が残された”

ここもミクの独白ではなく、ミクと残された家族の対話です。

<1行目>悲しい別れだけども、今日からは元気を出してほしい。
<2行目>残された人にはまだこれからの人生がある。

”それが始まり、落ちた想いは種に”
この対話をきっかけに、家族にもミクにもなにかしら前向きな心境の変化が起こります。

”雨を零そう。君の睫毛を揺らすように”
前向きになった自分と家族に満足しつつ、
でも私のことは忘れないでほしい、と寂しげにつぶやく。
たまには思い出して泣いたりして下さい。
前向きになったところでやっぱり死という現実はかわりません。
なので1サビ終わりよりややネガな締めです。


という感じです。monokakiさんこんな感じでいいっすか?w


ながくなったので動画の解説はまた次回に。
少なくとも家の裏で死んでたマンボウは関係ねぇwwww好きだけどさw