いつもですと、もうそろそろ来月の準備にとりかかる時期ですが、休演だと、そのストレスがないだけ楽チンです。


いつも完璧にセリフをおっしゃる、団十郎さまが、昨日あたりから「加賀鳶」のセリフが危なくなっております。

お疲れももちろんですが、楽屋では、いつも来月の国立劇場の台本を開いていらっしゃいます。近松門左衛門、言葉が難しいですもんね。おまけに和藤内、おしゃべりさん。

団十郎さまはともかくも…

お引き受けしたお仕事だから、当然といえば当然ですが、あまりにも稽古日数が少なく、セリフを暗記する時間がありません。

私めなどでさえ、クタクタで帰宅して台本を読むのもトホホなのですから、15歳も年上のお兄様方はさぞさぞたいへんだと思います。

毎月、舞台があって良い役をやらせていただけるのは嬉しいかぎりですが、暗記の為に3日ほどいただけないでしょうかね?

日程のない時は稽古日が3日なんて時もざらです。

「プロンプターがついてむかっ」なんてお叱りをいただくことがあります。高い入場料を払っていただいて、セリフ覚えていなくてはガッカリですもんね。

でもギリギリの時もあるのですよね。

こんなことボヤいて申し訳ありません。