今回は「行如奔馬(ぎょうじょほんま)」です。
瓊玉膏を服用することで腎の働きをバックアップして身体が元気になっていきますので活動的になり、行動などもスムーズに行うことができるようになっていきます。
このことを言い表したのが「行如奔馬(ぎょうじょほんま)」といいまして、行動が馬のように俊敏になると言っています。
次に「日進数食(にっしんすうじき)」ですが、これには解釈が2つあり一つは瓊玉膏を服用することで胃腸が丈夫になりその働きが活発となるため食欲が出てくるというものと、「1日に数回服用することで」という意味があります。
瓊玉膏を日に数回服用することで、胃腸が丈夫になっていくことは確実ですのでこれはどちらの解釈もありなのではないかと思われます。
つまり胃腸が丈夫になることで次の「不食不飢(ふしょくふき)」、つまり「食事を摂らなくても飢えなくなる」となります。しかし人間食事を摂らないと死んでしまうのでこれは少しオーバーに言い過ぎでないかと思われます。
今回は先天の本である腎の働きを補うことで後天の本である脾(消化器)の働きを高め、脾は漢方では肌肉に関連し、筋肉を形作る主要な働きがあるため動作などの改善と消化器症状の改善が期待できることを説明している条文でした。
次回は「関通強記(かんつうぎょうき)」です。