心身障害児の通園センター 高岡市きずな学園
20日夜は“ぷれジョブたかおか”の定例会、
昨夜は、『僕は日本でたったひとりのチベット医になった』の著者の講演会、
今日は、心身障害児総合通園センター「高岡市きずな学園」の取材、
と書き残しておきたいことがいっぱいありますが、書くことが追いついていません。
近いことから書きます。今日のことから。
「自治研とやま」の取材で、きずな学園へ行って来ました。
行枝貴子園長と石崎泰子指導課長のお話を聞きました。
「高岡・きずな方式」と呼ぶにふさわしい活動が行われていることを知りました。対象は児童生徒で、通園施設です。
ここには、医療(児童精神科)、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、
看護師、保育士、調理員という各種の専門家が一体となって、心身障害児の指導に当たっており、富山県内では県立の施設以外にはここだけである。
事業種類としては、3部門。
①外来部門
・0~18歳までの診察、検査、治療、訓練、生活指導、育児指導など。
②通園部門
・0~6歳までの未就学児について医療と保育の両面から総合的な療育。
・知的障がい児の通園部門
・肢体不自由児の母子通園
③地域サービス事業
・児童デイサービス 主として幼児から小学生
・重症心身障害児(者)通園事業
この学園で特徴的なのは、各職種の指導者が一人ひとりの児童生徒に対して一体となって指導していること。カンファレンスが行われ、協力体制の下に成果が生み出される。そこでは共に育ちあう子ども社会を作ることとし、集団として指導し、集団の中で育っていくことを目的としている。
もちろん、障がいの種類・程度によっては個々に対応せざるをえない場合はあるが、それでも集団への志向を持って、2~3人といった少人数から指導していく。
さらに、上記以外の活動として、「巡回支援事業」を行っている。
これは、市内の保育園、幼稚園、子育て支援センター、放課後学童保育など、さらにはこの通園施設から育っていった子どもたちが通う学校をも対象として、申し出があったところに出掛けて、専門的な支援方法や考え方の支援を行っていることである。その活動は拡大しつつあり、保育園では、公立の19園のうち17園、私立保育園28園のうち11園で行われてきた。
この巡回は発達障がいの児童が増えている中で、保育士や教員が指導の困難さを抱えている状況に対応していこうとする活動であり、それはここで積み重ねられた知識・経験・指導方法・熟練が伝えられ、成長につれて必要な指導が途切れることなく一貫して継続されていくことを可能にします。
こうした「高岡きずな方式」は、公立だから行えることであり、民営化の嵐に流されてはならない活動です。民営化されてしまったら、医療の活動はほとんど医療報酬の対象とはならず収入が得られません。長時間相談者の話を聞いたりしても収入にはなりません。薬を出して治療する訳ではないから収入にはなりません。高岡市立の施設だから可能になっています。
また、巡回支援事業も公立だからできることでしょう。
さらに今回の聞き取りで貴重な指摘は、ここの労働組合が自分たちの労働条件より前に、子どもたちのこと、保護者のことを考えて、自分たちが行う労働の意義を考える人たちだった、ということでした。やりがいのある仕事をしたい、という意識がここで働く人々に充満しており、巡回支援事業のような新しい活動を可能にしていった、ということでした。ここにも、公立で運営されていることの意味を見ることができます。
今日はこのような話を聞くことができ、嬉しくなって帰ってきました。
とくに、私たちが行っている“ぷれジョブ”についても話すことができ、共通の目的に向かっていることを確認しあえたことは嬉しいことでした。












