学びのセンス | 伏竜舎的博客(伏竜舎のブログ)

学びのセンス

「歴史は覚えたいんだけど、難しくて何から読んでいいか分からなーい」
「これ1冊で分かるような本ないかな」
「分かりやすく解説してくれる教室があったら行きたい」


歴史の話をするとたまにこんなことを聞くことがあります。なるほど中学・高校の日本史・世界史だけだと嫌いになってしまう人は多いでしょうね。

しかし本当に歴史に興味が湧いたのなら、誰かが教えてくれるのを待っていたり、何を読んだらいいか人に聞く前に、何でもいいから自分で本やDVDを探して読んで観るでしょう。ましてや今はインターネットで簡単に何でも調べることができる。

自分の経験からすると、そういう人にたとえ分かりやすく教えて、おすすめの本を紹介しても、その場だけわかった気になったことに満足して、家に帰って調べたりしないものである。だから漠然と歴史を知りたいという人にはこちらからはあえて説明したりせず、相手が何を学びたいのか話を聴くようにしている。


歴史に限ったことではないですが、本当に何かを習得する人というのは、何を観たらいいのか何を読んだらいいのか何をしたらいいのか人に聞く前に、自分から探して動き出しているものだと思います。そのうえで分からないことや難しい所を先輩たちに聴きに行くものだと思うのです。