屋久島旅行 2日目その②
縄文杉登山からクタクタになって帰ってきた私達。
でも、この日はもう一つ、大イベントが残っていました。
(私はこの為に屋久島に来たようなものなんです)
それは・・・『うみがめ産卵見学』
先日もご紹介しましたが、屋久島の北西岸、美しく白い砂浜の続く「永田いなか浜」は
世界的にみても有数のウミガメ産卵地。
毎年5~7月の産卵シーズンになると、多くのアカウミガメ・アオウミガメがここにやってきます。
産卵回数は平均3回。一晩に平均115個の卵を産み落とすそうです。
実は、屋久島では、いなか浜ともう一箇所、ウミガメが産卵を行う浜があるのですが
個人で浜に入り産卵している所を観察することは許されていないそう。
(真っ暗だし、自分達で見つけるのも不可能です)
で、今回インターネット検索 で、いなか浜で観察することが出来る事を知り、事前申し込みのもと行って来ました。
まずは、協力金700円を支払い、受付を済ませます。
この協力金は、ウミガメ上陸の為に浜辺をきれいに清掃する為の経費や、ウミガメの保護費用として使われるそうです。
私達はビデオをみながら、ウミガメが上陸し、卵を産む為に穴を掘るまでひたすら待ちます。
そして、産卵し出したら、係りの方が案内してくれます。
ウミガメは非常にデリケートで神経質なので、フラッシュ撮影等は厳禁。
1mほどある大きなアカウミガメでした。
かなり深くまで穴を掘っています。それは上から踏まれて卵が割れるのを防ぐ為。
生み終わったら、後ろ足で一生懸命砂をかけ、卵を埋めます。
もういいでしょう・・・という程、上から砂をかけます。
そして、今度は前足で砂を振り掛けるようにしながら、跡形を消します。
どこに生んだか分からない位、見事に跡形が消えてなくなりました。
すごい体力消耗です。途中からウミガメの息が荒くなっていくのが聞こえてきました。
わが子を守る為。やはり、母親って皆同じなんですね。
産卵が終わると、雌ウミガメは海に帰っていきます。
ちなみに、雄ウミガメは上陸することができないんですって。
女性の強さを改めて感じました。
このいなか浜に上陸するウミガメは、手にマイクロチップを挿入されてます。
それでうみがめ観察会の方々が管理されてるそうです。
この日は全部で5頭上陸してました。
母の強さに感動した私達は、余韻に浸りながらいなか浜を後にし、ホテルに戻りました。
就寝時間 0:00。