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テーマ:ブログ「あれ…」
追いかけていたつもりが
いつのまにかひとりで走っていた。
「おかしいなぁ…」
どこで見失ったのだろう。
夢中で走っていたから
自分がいまどこにいるのかも
わからない。
僕は
暗い路地裏に
いた。
「ねぇ、どういうこと?」
声がきこえた。
「ねぇ!どういうこと?」
「あっ…」
振り向くと
猫のようなタヌキのような
尻尾をつけた生き物。
「ねぇ、どういうことって訊いてるでしょ!」
「ど、どういうことって?」
「どうして追いかけてくるのさ!」
「どうしてって、気になったから」
「気になる?なにが」
「えっと…」
僕は言葉につまった。
「とくに理由もないんでしょ。
別に迷惑かけてないんだからほっといてよ」
「キミは…」
名前がすぐに出てこなかった。
「…ハクビシン?」
「人間からはそう呼ばれているみたいだね」
「ちがうの?」
「そういう意味じゃない、名前なんてどうでもいいのさ」
画像で見たとおり、
鼻に一本の白い線がはいっていた。
「電線、こわくないの?」
「電線?」
「いま走ってたところ。あんな細いのによく怖くないね」
「そう?まぁ走りたくて走ってるわけじゃないけど」
毛づくろいをしていると
突然顔をあげた。
「だれかきた!」
「え?」
そして、振り返るともうその姿はなかった。
「どうなさいました?」
「あ、いえ、なにも!」
路地裏を抜けると、
いつもの住宅街を
帰宅する人々。
家々の隙間から
月が見えていた。










