愛しの本屋さん | 想庵 ~まさくんのブログ~

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徒然なるままに路地裏や古寺社・古道をぶらついたり飲食を楽しんでいます。

本屋さんが好きだ

小さい本屋さんも
大きい本屋さんも
好きだ

子どもの頃から
本屋さんは私の居場所だ
本をネットで買うなんてことはしない
本屋さんで書棚を見て選んだり注文する
店員さんとの何気ないやり取りも大切な人と人とのやり取りだ

一人旅をするとき
知らない土地でなにがしかの不安があるとき
本屋さんに入ると落ち着いてくる

出張で緊張していたり気がすすまないときも
本屋さんに入ると
その雰囲気で落ち着く

本屋さんは私にとって無くてはならない場所だ

以前から利用している本屋さん
本の取り置きをお願いしているが
すぐに出していただけなかったり
取り置きが漏れていたり
なかなか安定しない

2年くらい前
カウンターでかなり待たされて
お店の方にクレームをつけたことがある

その時真摯に対応してくれた女性の店員さんの姿勢に感謝し
その後は取り置きが漏れても
待たされても
何も言わないようにしている

今月
また取り置かれておらず
あらためて登録の手続きをすると言われた
「なんだかなあ」と思いながらも改めて連絡先を教えたりしながら(文句も言わす私も丸くなったなあ)などとぽやんとしていた

最近店員さんも入れ替わりが激しく
知らない方ばかり目に付く
ベテランが少なくなっているのだろう

店を出て
バスに乗って地元まで戻って歩いていたら
電話が鳴った

見ると先程までいた本屋さんからだ
電話に出ると
先程の出来事についてのお詫びだった

聞いたことのある声だ
気にしないでくださいと伝えながら
「前にお世話になった○○さんですか」と聞いたら
まさしくそうだった

2年くらい前にお世話になった店員さん
しばらく見掛けていなかったが
この日はどこかにおられたようだ

やり取りをご覧になっていたのかもしれない

わざわざ電話までしてお詫びしてくれたことに心がぽかぽかと
温かくなった

本屋さん
やはり大事な居場所だなあ

今日は早朝の散歩の後
喫茶店に入って
20年ぶりくらいに購入した内田康夫さんの遺稿ともいえる小説を読んでいる

昔は内田さんの小説にはまっていたなあ
青年探偵の浅見さん
どんな方と結婚するのかと当時から気になっていた
しかしこの作品で分かった

ある意味
私の推理通りであり
期待通りだ

内田さんは
もうおられないんだなあ

本屋さんで買った本を
となりの喫茶店で
コーヒーを飲みながら読む幸せ

たまらないなあ

とりとめもない心模様だ