毎朝、マンションの掲示板を見ている少年がいる。
小学3年生くらいだろうか。
今、マンションは修繕工事をしており、日によってベランダに洗濯物を干せたり干せなかったりするのだが、その情報が掲示板に掲出されるのを確認しに来ているようだ。
いつからか、彼は私に「おはようございます」と挨拶をしてくれるようになり、私も挨拶を返している。
不思議なのは、他の住人が側を通っても彼は掲示板を見ているだけで、私にだけ挨拶をしているようにみえること。
なんでだろう。私にとって、最近の小さな謎だ。
朝6時30分頃だから、私は頭が「ほやん」としたまま歩いていることがままあり、彼の挨拶でスイッチが入り「おはよう」と返してちょっぴりシャキッとする。
…見る限りではあるが、やはり他の大人には挨拶していない。
こうしたちょっとしたことが、毎日を彩ってくれる。
さて、今日も仕事だ。