行きつけのカフェで、お借りした本。

お店の名前の由来となった登場人物が出てくると聞いて、とても読んでみたくなりました。

読んでいると、なんだか戯曲の世界に出てくるお話のようで、

現実と非現実、動植物と人間との境界がとっても曖昧な、大人の童話のように感じました。

なんだか懐かしいような…と思ったら、『不思議の国のアリス』を読んだ時の感覚を思い出しました。
『うたかたの日々』は、もっとシュールで、侘び寂び漂う雰囲気のストーリーなのですが、

このお話の登場人物からお店の名前を決めるなんて、お洒落だなぁと感じました。

名前を付けるのって、なんだかドキドキすると思いませんか?

そのものから、とっても大事な事を任されているような、責任重大なような感じがします。
直感でつけるのか、意味を深く掘り下げてつけるのか、

はたまた何かから由来をもらってつけるのか…色いろな可能性が考えられそうですが、

これしかないと思うようなピンとくる名前が付けられたら、とっても嬉しいですよね。

本を読み終えて、その余韻と共に、カフェが命名された時の、

何かが新しく生まれるような高揚感も感じられた読書タイムでした。