参院選、開票作業の現場にて | ふじくまさんのブログ

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参議院選挙が終了。もう、あと3年は無いかな?
今回、私は昨年末の総選挙の時と同様に、再び世論調査の調査員をした。
今度は新聞社を変えて。
新聞社は変わったというものの、世論調査のやり方は基本一緒。

今回、世論調査をして感じたことは、民主党は総選挙の時より更に国民に見放されてるということ。
それがそのまま今回の選挙結果になったといえる。

また、この参院選挙では、
某政党のご好意により、その政党から立会人として開票作業に参加させていただいた。
私は比例区の担当。
この開票現場では比例区は6つの政党から計6人の立会人が参加。ちなみに選挙区も6人だった。
別に6人と決まってるわけではなく10人までOK。


私は20時45分までに開票現場である体育館に来てくださいと言われていたが、1時間前に現場に到着。
すでに開票係りの役所の方か派遣会社を通じて集められた方々らしき人が大勢でたむろしている。
開票は21時15分から。
私はとりあえず、時間までロビーで携帯のワンセグで選挙の開票特番を見てた。
開票はまだ始まっていないのに、次々当確が出る不思議w

そうしているうちに、この区の投票所から次々と投票箱が到着。
投票箱は投票所からタクシーで運ばれてきた。
ちなみに、投票所は有権者数約2000人に1つの割合で設置される。
今回の参院選、日本全国で約49000箇所。これに2000をかければ約1億。

先の総選挙の投票日に不正選挙だと騒いでる連中が各地の投票所で大行列が出来てると、ブログやツイッターでわざわざ写真までアップして
騒いでおりましたが、ありえない話だとこれでわかっていただけるかと。
有権者数2000、投票率50%で1000、更に2割ぐらいは期日前で済ましてるので当日投票所で投票する人は800人。
これが朝の7時から20時までの13時間の間に投票するわけですから、何十人単位の大行列なんてありえないんです。
もちろん、時間帯によっては5人、10人程度の列が一時的にできることはあってもね。

そして、運ばれてきた投票箱は、票を仕分けするための机の横に設置。もちろん、この投票箱にはふたがしてあり鍵がかかっている。

ご存知でしょうが、投票日は逐次○時現在、投票率何%と報道される。
つまり、その投票箱に何票投票用紙が入ってるか全てわかってるわけです。
そして、投票所の数がわかってるわけですから投票箱の数もわかってる。その投票箱には通し番号が付いてるので
どこの投票所の投票箱がまだ届いていないかとか全てわかるわけですよね。

よく投票時間の繰上げに対して文句を言ってる人もいますが、特に田舎の投票所なんかが多いですが。
これは、投票する有権者に対する配慮。田舎だと投票所まで遠かったりするわけですよ。
それと、開票を迅速にするための配慮。つまり投票箱が開票時間までに開票所に届かないと開票が始められないわけですよ。

いよいよ、開票時間、投票箱も全て届いた。
最初は比例区から。というのも比例区は政党名だけなら仕分けが簡単ですが個人名が選挙区とは比べ物にならないくらい多くの候補者がいて仕分けが大変なわけですよ。
その前に、立会人のお仕事が一つ。

投票箱に鍵が全てかかっているかの確認を立会人がするわけです。
それで、やっと開錠。投票用紙が仕分けする机の上に全て出される。

ここで立会人が、もう一仕事。
投票箱が空である、1枚も残っていないということを立会人が確認。
立会人が空と確認した投票箱から開票会場から外に運び出される。

ここから、立会人はしばらく暇になります。

人海戦術で開票係りの人達が、投票用紙を仕分けしていくわけです。
政党と個人。更に政党も自民党、民主党、公明党・・・・と分類していくわけです。

その中で、白紙とか無効票や判別の難しい疑問票は審査係りへと一旦送られる。

そして、自民党や民主党、もしくはそれぞれ個人票に分類された票の山を点検係りに送って違う票が混じっていないか、もしくはこれは一旦審査係りに回す等のチェックが入る。
これを2回。

この2回の点検が済んではじめて、不正選挙厨が大好きなムサシの計数機が登場するわけですw
ムサシの計数機は何をするのかいうと、それぞれ各政党、各個人に分類されて送れれてきた票を100票ごとに分ける作業だけです。
基本的にこの機械は数を数えるだけですからw
だから不正選挙厨が投票はボールペン持参でボールペンでとか、馬鹿なことを言ったりしてますが何の意味もありません。
ムサシの機械に書ける前に票は全て分類済み。ムサシの計数機はその分類された票を100票つづ分けるために数えるだけ。

更に確認のため別の係数機でもう一度100枚あるか数えて、縦に輪ゴムかける。

その100票の束が5つ出来たら、○○党500票とか書かれた票せんと呼ばれる表紙がついて、これを一つの束にするわけですね。
そしてその票せんにも通し番号がつけられている。そして同じく縦に輪ゴム。
この比例区の票せんにはバーコードがついていて、そのバーコードを読み取ることにより、票の集計がされるわけです。
しかし、ここはまだ第一次集計。
ちなみに、このバーコード付きの票せんは比例区のみで選挙区はバーコードなし。

ここで、やっと立会人のお仕事。
この票の最終チェックを立会人がするわけです。
ここで何故、輪ゴムを縦にかけるかがわかります。
投票用紙を見たことがある人なら記憶があると思いますが、投票用紙の左半分に政党名や個人名を書くようになってます。
この500票の束の左半分をパラパラマンガを見る要領で違う票が混じっていないかの最終チェックをするわけですね。
今回は比例は6人立会人がいたので6人全員がチェックします。
不正選挙厨が騒いでるように同じ筆跡の票が何枚もあれば普通はここで気づきます。

この立会人の最終チェックを経て、第二次集計にまわされ、バーコードを読み取り再度集計。
この集計の終わった票の束が政党別に区分けされた机の上に並べられていくわけです。

この机に並べられた票を報道席にいるマスメディアの方が双眼鏡で数を数えながら逐次報告するわけですね。

最初のうちは500の束がどんどん届くわけですが、最後は当然ながら端数の束。

それが済むと、今度は疑問票として審議に掛けられ有効票として認められたものが回ってくる。
これは、中々おもしろいですね。

よくあるのが漢字の書き間違い。
○○党→○○堂
共産党→共彦党
維新→維進
等々

あとは、迷って一旦書き始めた政党名や個人名を二重線で消し、別のところに投票した人とか。

または字が下手すぎて何かいてるか一瞬わからないものw

同時に、比例按分にされた票のチェックも
苗字しか書かれていないものとかが多いですね。
佐々木とか、三宅とか同じ苗字の人が立候補してたら按分されちゃうわけです。
そして、最後にチェックするのが無効票。
白紙が一番多いわけですが、中には×とだけ書かれていたり、投票したい人はいませんと書かれていたり、関係の無い余計なことをいろいろ書いていたりとか、そういう票ですね。

そして、開票・集計が全て終わったら、投票用紙を全て箱に入れ、紙で包み、更に紐で十字にくくり、更にその上に封印の紙をつける。
その封印紙に立会人が印を押して、立会人の仕事は終了。
と同時に開票作業も全て終了。

終わったのが午前2時。

これで選挙の開票作業の大まかな流れがわかっていただけるかなと。
いかに、開票作業が厳密に公正に行われているのかかっていただけるかなと。

もちろん、人間のすることですからミスもあります。
今回も立会人として票のチェックをしてる中でミスを発見し、その票を第一集計係りに差し戻したことがありました。
ミスと不正は違いますからね。

これでしばらく国政選挙は無いだろうけど、今度は開票係りやろうかな?
開票係りの方は早く帰れるからw