暑かった夏も終わり?、幾分かしのぎ易くなってきました。
今日は台風一過、風が時折寒く感じることもあります。
しかし、季節の変わり目には、思わぬ病気や発作にみまわれることがあります。
私たちの身体は知らない間に、お天気の影響を受けています。
気温はもちろん、気圧や湿度などの変化が体調に隠れた影響を及ぼしているのです。
近年の温暖化を原因とするゲリラ豪雨などの異常気象による急激な気象の変化も私たちの身体に大きな影響を及ぼしています。
気象の変化が体調に影響を与えることで何らかの症状を発症したり、悪化させたりする病気を「気象病」と呼んでいます。
気象病の代表的なものとして、古傷の痛み・頭痛・リウマチ・神経痛・狭心症・気管支ぜんそく・胆石などがあげられます。
気象病発症のメカニズムは諸説ありますが、一般的に3つの原因が考えられています。
①前線や低気圧の接近による気圧の急激な低下
→減圧により体内にヒスタミンまたはヒスタミン様物質ができ、体内の水分が貯留し、平滑筋の収縮、血管の透過性、炎症反応が増強されるため
②気象変化が自律神経に影響を与え、副交感神経の感受性が亢進し、ついで交感神経の感受性が亢進する
③身体や心が急激な気象の変化をストレスと受け取ってしまう
→下垂体前葉、副腎皮質系が活性化されるため
気象病の治療は予防が一番です。
頭痛や古傷の痛みなどは、入浴が効果的です。あたたかいお湯につかることで血行を促進し、自律神経のバランスを整えてくれるからです。
体内での水分の滞留によるむくみを防ぐために、水分や塩分の摂りすぎに注意して下さい。更に、血行を良くして水分循環を改善するために、ストレッチやマッサージもう効果的です。
しかし、何より気象病の予防には、気象の変化に負けない身体作りをすることが大切です。日頃から規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠と正しい食生活、適度な運動を行い、強い身体を作りましょう。