【レンズによる背景のボケを計算してみた】 | スローライフでCMプロダクションinとっとり

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テレビCM専業のワンマンオペレーションプロダクション。
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趣味が仕事なのか、趣味を仕事にしているのか曖昧。好きなことやって金儲け。
そんな仕事的コラムはかなりマニアックだったり…

例えば室内での撮影。

ドン引きで背景まで10mあるとしよう。

レンズの選択肢は3本。ポートレートでよく使うレンズ。

50mmF1.2 50-100mmF1.8 70-200mmF2.8

絞りだけ考えるとF1.2が有利に感じるが画角と距離によってはF値が大きくても望遠の方がぼける可能性がある。

被写体のサイズはウエストサイズに固定。

さて、どのレンズでどの焦点距離が背景がぼけるのか?

また、カメラをドン引きまで下がったとして被写体はどの距離に立たせればいいのか。

 

いろんなアプリで計算してみた(*^_^*)

まずは立ち位置

50mmで約2mなので100mmは倍の4m、200mmは8mとなる。

背景のボケサイズ計算 FHD1920×1080ピクセルに対して

50mmF1.2 約60pixel

50-100mmF1.8 100mm約60pixel

70-200mmF2.8 200mm約25pixel

200mmのボケが小さくなったのは被写体と背景の距離が2mと近くなりすぎたせいだ。

もちろん背景の写る範囲はほぼ半分ずつに狭くなってくる。

 

背景を15mにした場合の計算値。

50mmF1.2 約65pixel

50-100mmF1.8 100mm約74pixel

70-200mmF2.8 200mm約60pixel

これだと似通っているが100.mmが一番ボケが大きい。

 

ちなみに無限遠の場合のそれぞれのボケサイズ。

73pixel 96pixel 120pixel となった。

背景は遠いほどいいということである。

 

これが顔アップの場合、全身の場合など被写体サイズを変えるとまた違った結果が出てくる可能性がある。

実に悩ましいボケサイズのお話である^_^;