今年も感想書きますよー。
先に去年の見てもらえると助かります。
http://ameblo.jp/fuji-empty/entry-11119235067.html?frm=theme

去年よりも1ブロック減りました。去年長かったもん。これぐらいで良いよ。
五時半からってのも良かったです。

前置きはそこそこにして感想書きます。おそらく総評が長い気がするので。

Aブロック

1:テンダラー
去年の必殺仕事人ネタと等しい構成でしたが、これが一発目って
正月の特番を見てるような気持ちになりますねー。なんだか、ほっこりするというか安心するというか。これが例えばM—1とかだと「ボケのレベルがどーだこーだ」って言いたくなっちゃいますが、the maznaiにおいては「ま、いっか」ってなってしまうのです。去年ほどの「考察してやろう」感がないのは、去年みたいに「え!?関西系審査員は評価しちゃうの!?」という恐怖がないから、なのだと思います。伝わりますでしょうか。この感覚。

2:ウーマンラッシュアワー
この前テレビで見たら、違うタイプのネタをやってました。
どうしても「バイトリーダー」が完成されすぎてて、他のネタがいまいちひっかからないような感じでした。でも、サーキット回って決勝まで来たということはそれなりのネタがあるのだろう!と少し期待をしていました。

女・子供・老人には容赦なく八つ当たりするネタ。村本のクズキャラが生かされてるネタではないでしょうか(笑)
最初はボケをこまかく入れてくる関西系コント漫才の構成ですが、相変わらずワードセンスは良いなぁと思いました。後半は前半の内容に合わして話を作っていく構成ですが、良くある構成とは言えウーマンラッシュアワーがこういう構成を持ってくるというのが割と意外でした。この構成、コンビの力量によってはパワーダウンしてしまうことがあるのですが、しっかりと倍返しに出来ていたような気がします。やっぱり公立の下りはハイライトですね。すごく上手かったと思います。
ただオチがややふわっとしていたので何かもう少し締まるオチが欲しかったです。

3:ハマカーン
言われて気付いたけど、ボケとツッコミが入れ替わってるのか・・・。

去年は「下衆の極みッ!」などといったフレーズ漫才だったので、今年はどうなるのかと思いましたが、封印しましたね。浜谷主導から神田主導のネタにするには扱いにくいワードだと思うので英断だと思います。

個人的には抹茶アイスのくだりが女子あるあるで共感しました。
あと、歩道は車道側に男性ね。これ、モテスキルっすから。
詳しい考察は決勝の方で。

4:オジンオズボーン
なんでかわからないですが、オキシジェンと被ってました。
最近はガールズトークという番組で良く見ます。相変わらずスベリキャラですけど。ちなみにそのドラマの総合演出は鈴木おさむなので、まあ票を入れるのは目に見えてるなあと思いながらネタを見ました。

サーキットは二位通過ということで、どんなネタなのかと思いきや・・・

なんだこれは・・・!
一言でいえば、しょうもない!って感じです。この手の漫才は沢山ありますが、ウケて良かったねえ。すごい!何も言えない!
ちなみに僕が一番好きなボケは二歩純です。ガールズトークでは面白いんだけどなあ。

Bブロック
死のブロックと言われていましたが、個人的な好みですがトレンディエンジェル以外は苦手な組が集まったブロックです。

1:トレンディエンジェル
お笑いファンの方は、トレンディエンジェルがそこそこ漫才ができるということは周知の事実だと思いますけど、本当にそこそこやったって感じでした。
テンダラーのところでも少し触れましたが、こういうのがthe manzaiの良いところだと思います。そもそも、ナイナイとたけしとフジテレビが番組作ってる時点でM—1の後番組的なもの作れないですよ。しかも、紳助も手を引いてるんですよ?
もう賞レースというよりネタ番組的な、もっと言えば「お笑いスター誕生芸人版~漫才もやるよ~」的な感じだと思えば。世代じゃないのでよくわからないですが。
とにかく、M—1のころのようなリアルティショー要素ってのは排除されたテレビ番組なんです。それを視聴者側が理解しないといけないし、番組側も早くその概念を払拭しないと意識の差が埋まらないような感じがします。

ネタの内容について書いていませんでしたが、ハゲ推しは僕はもうアリなんじゃないかなと思いました。出始めの頃はやっぱり「ハゲのみのコンビ」でしたが、今やそれ以外の技術もついてきてると思うし、そもそも発毛と発明の下りで発毛コンテストの名前羅列なんてのはハゲネタやってないとしっくりこないですしね。
僕はこう毒にも薬にもならないようなネタって好きです。本人らは薬としてやってるでしょうから言っちゃあ失礼だとは思いますが。

2:ノンスタイル
僕のノンスタイルアレルギーはかれこれ8年ほどになりますが(オンバトのころから)、プロレス的に言ったら一番の抗争は2008年のM—1ですね。
ここから僕のお笑いへの関心が深まったと言っていいでしょう。主に手数論にね。
相変わらず、ツッコミが行き止まりというかラリーが一定すぎて工場の生産工程を見せられてるような漫才でしたが、井上が「ボケが多いよー」とチェンジオブペースとして言ったのを聞いて、僕は耳を疑いました。だってノンスタイルと言えば
「手数論の申し子」じゃないですか。少なくとも僕はそう思ってるんですが。
その申し子が自ら緩急として「反・手数法」を使ったんですから。the manzaiという場がそうさせたのか、それとも意図的にそうしたのか。それとも緩急すら手数のうちなのか・・・。真相はわかりませんが、僕はたいへん驚きました。

3:磁石
この前たまたまツイッターで「磁石bot」を見たんですよ。磁石のネタのbotです。
ネタが文章として乗ってるんですけど、すごく面白かったんです。でも、磁石として喋ってるところを想像したら、あんま面白くねーなって。磁石もノンスタイル同様、昔からアレルギーがあって。あと三拍子ね。
もちろん実力があるとわかっているんだけど、なんかね。
何て言うんでしょう、「ボケの突然感」が昔からあるんですよ。あと、去年の磁石はファン的にあまり…だったみたいですが、僕は去年の磁石は好きでした。ボケが雑で。おそらく、機械的でなく粗びき感がある方が好きなのでしょう。
今回はその「ボケの突然感」というのが、あまり爆笑を生まなかったように思いました。
そもそも前が前ですからね。

4:千鳥
去年、「コールセンター」ネタが割とウケたので今年も同様のネタで勝負。のはいいんですが、あまり視聴者にははまらなかったみたいですね。
これもノンスタイルと同様、話が進まない系統のネタでしたがノンスタイルはそれをうまくボケ数でカバーしていましたが、千鳥はその辺は不変。が、故に視聴者側の不快度は高かったかもしれません。

Cグループ
1:スーパーマラドーナ
すごく正統派な感じがしましたが、ツッコミを頭にするのにこだわっていて、それがテンポを悪くしていたように思いました。ボケはそれなりに面白かったのですが、ツッコミのバリエーションが欲しかったです。

2:アルコ&ピース
昨年に続き二年目の進出ですが、去年も手数批判や歌ネタ批判やらやってたんですよ。
調べてみたら、このネタも割とライブでやってるみたいで。
だから、こういった批判ネタが好きなんだなあと思いました。
前回は同じグループにパンクブーブー、同大会にスリムクラブがいましたが、今大会はこういった軟投派がいなかったのもあって、ばっちり決まりましたね。
ただ、こういった批判ネタは結構見ますけど、ここまで完成度の高い批判ネタは初めて見ました。
そういう意味で勝ち上がってしかりだったのだと思います。

3:笑い飯
これは駄目だったときの笑い飯ですね。去年の大会を見てーーー、ということでしたがthe manzaiがバラエティ寄りだと感じたのでしょう。
それを見越してのこのネタだったのかも。
M-1は緊張感を演出するものでしたからね。
が、やはり馬鹿ネタすぎて何をやってるかわからない感じでした。


これで3グループ出揃いましたが、共通点があります。

それは「手数勝負でない」コンビだということ。
ハマカーンも千鳥もアルピーも全てそうです。
ラサール石井が「手数で審査していない」と言っていましたが、正にその通りの結末なのです。

決勝
アルコ&ピースは期待負け、千鳥は決勝の方が話的には好きでした。ストーリーが進んでるというのもありますが、ボケが優しいのが良かったです。しかし、あのオチはない。
ハマカーンですが、優勝して然りだと思いました。
何故かというと、漫才というのは普段の話題にするのが基本だと思います。僕も含めてみんな麻痺してますけど、漫才はゆっくり見れて創造性つまり、フィギュアスケートのように細分した得点をつけるものではないんですよね。ストーリーの練度とか別にどうでもいいですよ。

ハマカーンが通じてやっていたネタというのはどちらも身近にあるネタでした。
これこそ漫才の基本なのだと思うのです。
M-1で築いた「取っつきにくさ」というthe manzaiは取り払ったと思います。
しかし、アルコ&ピースがああいうネタをやった以上、もう漫才の大会の冠は限界なのでは。

来年にまた期待です。








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