小規模多機能の多機能性について | 最新福祉脳!?夢想転生

小規模多機能の多機能性について

先週一週間は、ユアハウスにかかりきりであった。

僕としては、4月改正の検証のため、
訪問介護事業の空気に触れながらたくさんのことを考えたい時期なのだけど、
なかなか、うまく行かないもので、ユアハウスにいた。

現在、ユアハウスの管理者は僕なんだけど、所長代理という職を作り、
彼のところでほとんどの運営をしてもらっている。
ところが、その彼がうまく働けない状態になってしまったのである。
『インフルエンザ B型』
・・・

A型の予防接種は全員行っているものの、B型はやっていない。
来年から、やらないといけないな。
そんなわけで、彼をスタートに、結局、利用者・スタッフ合わせて42人中、
今日までに、14人がインフルエンザB型と診断された。
潜伏期間3日~5日ってのは、恐ろしい。

こんな僕も、とうとう、現在37度の熱が出ている。
寝て起きたら、高熱にさらされているか、
はたまた、
なんてことはなく、すっきりしているか。
いずれにせよ、病院で検査しなくてはいけないよな。

どうしても、その現場にいると、その現場のことについて考えることが多いよな。
だから、先週は小規模多機能について考えていた。
この制度が出来て、6年。
未だに小規模多機能は、『通い』と『訪問』と『宿泊』を組み合わせて~。
などという説明をされる方がいらっしゃる。
法文的には誤りではない。

しかし、きちんと運用をされている事業所は知っているはず。
小規模多機能の『多機能性』は『通い』『訪問』『宿泊』だけではないことを。

これは、
『介護保険法上のサービスしか想像できない人に、
既存サービスで置き換えて考えるとこういうことだよ。』
という説明である。

あまりに想像しにくいものを、少し陳腐な言葉で置き換えたのである。
確かに、このようにしないと、わからないのかもしれない。
小規模多機能が制度化された平成18年。
地域のケアマネジャーに説明に、あ・が・る・と。

『何で小規模多機能だと、見守りだけ(とか、服薬だけとか、)が出来るのよ!不正請求じゃない!』
とか、
『とにかく、一日でも多く、長く、デイサービス(通いね)にいさせてあげてよ!』
とか、
『一週間に5日泊まってね。』
とか・・・。

そのような話は、何処の小規模多機能でも言われている話で、
ケアマネジャーが不勉強だと言っては、身も蓋もない。
まあ、そんなもんだ。知識は道具だから、使わないものは、わからない。
(確かに、僕は施設の給付なんて一切知らないし、
医療給付なんかも不勉強である。だって、自分の仕事の中で使わないものな)

んで、年中排出されるケアマネジャーたち。
毎年毎年。
すると、全く同じような説明を、新しいケアマネジャー向けにしていかなくてはならない。
面白いもので、25人、登録定員が満員になったら、しばらく、ご説明に上がることはない。
ところが、欠員が出たら、一から同じようなやり取りをすることになる。
『実は給付オーバーが出ているので、お願いいたします。』
『もう、在宅では支えきれないし、訪問頻度も上がったので~。』

たぶん、小規模多機能型居宅介護の説明は『平成18年以降、進化していない。』
のだろうな。
そういえば、少なくとも介護支援専門員の研修で、各サービスの説明をされた覚えがない。
介護支援専門員は、法文レベルでの理解しかない状態のまま輩出される。

その小規模多機能型居宅介護の『多機能性』について、
『通い』『訪問』『宿泊』の機能が多機能だと思い込むんですな。
それじゃあ、小規模4機能だよな。(+『ケアマネジメント』ね)

そもそも、小規模多機能が社会的から要求されるものってなんだか知っている?
これ、あんたがケアマネジャーなら、間違いなく質を問われるところだからね。

・・・
・・・
・・・
・・・

・・・
・・・
・・・
・・・

・・・
・・・
・・・
・・・

・・・
・・・
・・・
・・・

・・・
・・・
・・・
・・・

・・・
・・・
・・・
・・・

・・・
・・・
・・・
・・・

そうそう。
その通りだ。
あんた、結構、やりますねぇ。

えっ!?
法律で要求されているのが、
『訪問』『通い』『宿泊』と『ケアマネジメント』だから、
そうだろう?って?
つまり、『訪問』『通い』『宿泊』と『ケアマネジメント』がなされていれば、
小規模多機能だろうって?

あんた、それは、手段であって、目的ではない。
いつも言っているだろう?
手段で話をするなって。

目的は、こうだろう。
『その居宅において、又はサービスの拠点に通わせ、若しくは短期間宿泊させ、当該拠点において、過程的な環境と地域住民の交流の下で、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者がその有する能力に応じその居宅において自立した日常生活を営むことができるようにするものでなければならない』
わけです。

つまり、小規模多機能型居宅介護は、
介護保険法の決められた給付の中で、
『利用者がその有する能力に応じその居宅において自立した
日常生活を営むことができるようにするものでなければならない』
わけです。

ちなみに、小規模多機能の自己点検シートには、このように書かれています。
要求事項(というか、自己点検だから、基本的に努力目標かなぁ?)は。
大項目は5つ。
小項目は68つ。

Ⅰ理念に基づく運営
Ⅱ安心と信頼に向けた関係作りと支援
Ⅲその人らしい暮らしを続けるためのケアマネジメント
Ⅳその人らしい暮らしを続けるための日々の支援
Ⅴアウトカム項目

となっている。

そして、これら主に、Ⅱ~Ⅳの小項目を重ね合わせ、組み合わせることで、
小規模多機能の『多機能性』が実現される。

例えば、
小項目40『身だしなみやおしゃれの支援』
小項目48『役割・楽しみごとの支援』
小項目49『日常的な外出支援』
を組み合わせて、サービスを考えてみようか。

あんたの日常生活ならどうする?
おしゃれに銀座にウインドウショッピング?
別にウインドウじゃなくていいよな。
買ってもいいだろう?
小項目50には、『お金の所持や使うことの支援』ってある。

これって、『訪問』『通い』『宿泊』って説明で、想像できるだろうか?
僕がこれらを実践するのは、いわゆる『運営基準』どおりのサービス。
法令順守、介護の質である。
(だって、自己評価及び外部評価項目に書いてあるから。)

そもそも、
小項目28『一人ひとりを支えるための事業所の多機能化』
には、『本人や家族の状況、その時々に生まれるニーズに対応して、既存のサービスに捉われない、柔軟な支援やサービスの多機能化に取り組んでいる』か?と書いてある。

これが、小規模多機能型居宅介護の『多機能性』である。

細かいことかもしれないが、
小項目51には、『電話や手紙の支援』なんてのも、ある。

また、
小項目33には『重度化や終末期に向けた方針の共有と支援』などとある。

ご本人の最期まで、自己決定を紡ぎ、おしゃれに外出もして、在宅で支える。
ってことが小規模多機能型居宅介護である。

『訪問しません』とか、『デイと一緒』とか、『泊まりっぱなし』とか。
そもそも、小規模多機能として成功するわけもない。
運営基準通りのサービス。
デザインどおりのサービス。
教科書通りのサービス。
こいつをきちんとやることが、どのサービスも成功する秘訣だよな。
中途半端にやってはいけない。やるなら徹底的にやる。

小規模多機能の機能をいくつ言えるか?
4個?
40個?
400個?
4000個?

あんたの日常生活のやっている機能よりも、
少なくとも25倍は多くないと、嘘になるよな。

読者登録してね

耳が痛い小規模多機能もあるだろうね。
先日も、センセイと呼ばれている、クソ管理者と話したけど、
そもそも運営の手引、見ていないだろう?
『そんなこと、出来ないわよ!』だって?
じゃあ、やめれば?
と言いました。
応援よろしく!ぽちっとな!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村