政策側が教え込みたいものと、真の専門職として学ぶべきものとの乖離 | 最新福祉脳!?夢想転生

政策側が教え込みたいものと、真の専門職として学ぶべきものとの乖離

前回までの3部作の後、皆さんからたくさんの言葉を頂きました。
ありがとうございます。

以前書いた
あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう?
という記事以来の、方々から嘲笑の電話がかかってくる始末で、
『お前は本当にアホだな~。』と言われるのです。

さて、本日は、北海道のmasaさんと、トークセッションを行ってきました。
ご来場いただいた皆様。どうもありがとうございます。
コールも、ご参加いただきまして、ありがとうございます。
そして、何より。

フリスクの差し入れ、
馬肉の差し入れ、
湯の花の差し入れ、
コーラの差し入れ。

なんとも、差し入れで生きている感じ。
本当にありがとう。

『飯塚は、変な人だと思っていました。』
とか、
『コメントするのを、躊躇します。』
とか、
『頭がこんがらがります。』
とか、
そんなお話も、ありがとうございます。

トークセッションの話が、『飯塚、ブログで書いていたことでしょ?』
なんて思われるのがいやだったので、書くことをとめていたのですが、
再び書き始めますね。

今日からは、そのトークセッションの議題についてのメモをお見せします。
ちなみに、トークセッションの議題は
①介護業界の若者に必要とされるもの
②介護に愛は必要か?
③「ケアマネ・介護職員の研修体系
-政策側が教え込みたいものと、真の専門職として学ぶべきものとの乖離」
④『今、福祉業界に必要な資源(事業)はなんでしょう?』
⑤今回の報酬改定について
⑥介護の明日は熱いか?

ということ。
一つずつ、書いていきましょう。ってことで、本日は、

③「ケアマネ・介護職員の研修体系
-政策側が教え込みたいものと、真の専門職として学ぶべきものとの乖離」

確かにね。
マジメにケアマネジャーやっていたら、更新研修などに違和感を感じることがありますよね。
あるのか知らないけど、『ケアマネジャー教育要綱』に基づいて行う、
ケアマネ更新研修は、それを教育する側が国策に組み込まれているのか、
また、講師は経験が浅くて、教育要綱に疑問を感じないのか、
よくわからないけど、とにかく少しおかしいんですよね。。。

『ケアマネジャー』が行う『ケアマネジメント』について少し考えてみます。

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基本的に、製品は「先端技術」「品質」「コスト」のバランスで成り立っていますが、これらを同時に満たすことは不可能です。つまり、これらはじゃんけんのように、三つ巴状態。これをジレンマならぬ、トリレンマと呼びます。

『品質』+『コスト』の戦略が社会保障の介護保険法。
『先端技術』+『品質』を提供したいのが、専門職。
『先端技術』+『コスト』を提供するのが、ベンチャー企業。

『先進技術』+『品質』を担保するためには膨大な原資が必要である。ところが、その原資を国民が負担するのは難しい。また、先般の議論でも『給付抑制』の動きがある。すなわち、介護保険は、『品質』+『コスト』での大量生産の観点から議論される。(もちろん、この戦略は安定した技術が必要である)ところが、12年の歴史の中で、『走りながら考える』介護保険は、安定を担保していない。これは、パフォーマンスの『介護保険改正の目玉』である新サービスが明らかに最先端ではなく、不安定なまま提供されることが物語っている。

従って、『介護保険下のサービス提供』では、『先端技術』+『品質』を提供し得ない。『先端技術』+『品質』のチャレンジから、新たに、『先先端技術』が生まれ、『品質』を保持しながら、『コスト』を削減していくのが、地道だがまっとうな道である。

12年で確立していない『ケアマネジメント』は、マクロの政策視点で考えると、そもそもの投資を怠り、『品質』が安定しないまま、『品質』+『コスト』の政策を取ってきたツケである。また、ミクロのケアマネ視点で考えると、『コスト』に嘆き『品質』の強化を行わなかったところにある。

根底には『コストの番人』+『安定しない品質の標準化』の教育課程がある。
『ごめん、間違っていました』って謝ってしまえばいいんですけど、それってなかなか出来ないですよね。

だから現在、『品質』を中心において、『先端技術』と『コスト』の綱引きをしているのですけど、そもそも、生活支援の結果が出るのに何年かかかる。それは、先端技術の論理が成り立ちにくい。コストの論理は即効性がありますから、どうしてもコストが勝つ。

ケアマネの更新研修なんか見ていても、あれは、『介護保険の番人』的教育を施す。『ケアマネジメント』の教育ではないですよね。これで、どんどん、『ケアマネジメントをやる人』と『介護保険法上のケアマネジャー』ってのが乖離していく。

どちらも『ケアマネジャー』と呼ぶんですけどね。ちなみに、一部ベンチャーにありがちな、『先端技術?』+『コスト』って考え方は、はまるとでかいですけど、高齢者に対するサービスの長さは向こう8年くらいあるとすると、不安定で無責任なチャレンジになる可能性がある。

いずれにせよ、政策側が教えたいことと、専門職がありたいことは、このような『先端技術』と『コスト』の綱引きによって、乖離がある。と。

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少し、難しいお題だったと思うんですけどね、
こんな風に考えてみました。

じゃあ、また、明日。

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