ヒエラルキー?ヒエラルヒー?ハイアラーキ? | 最新福祉脳!?夢想転生

ヒエラルキー?ヒエラルヒー?ハイアラーキ?

空手の帯は、まさにヒエラルキーである。

白帯に始まり、黒帯まで。
流派によって違うが、その間を、黄色だか、紫だか、緑だかで埋める。
結構間が抜けているので、少なくとも茶色くらいまでは早く行きたいと思うし、
すぐにでも黒帯になりたいものである。

社会福祉においても、ヒエラルキーが存在するように思える。
まあ、社会福祉が専門化するにつれ、そのプロセスにおいて
上流・下流が存在するのは理屈の上でアタリマエなのだけど。

そもそも、社会福祉のサービスの全過程は、
ある一定の条件の下、
『幸せではない状態(困窮状態)』から、脱するまで。
ということになる。

老化に伴う生活障害へのアプローチは、
老化そのものから脱することは無いのだから、
その方の人生が終わるまでということになる。

勿論、老化に伴う疾病等の生活障害の中で、
細分化された問題解決については、終点が存在する。

例えば。
大腿骨を骨折して歩けない状態になった方が、
歩くという機能を回復する。などというのは、
若い人のように早い回復が望まれない特性が有るが、
基本的に一時的な困窮状態であるので、それを治すって事に注力するべきである。
そして、この事に対する専門性は、最上流を医師とし、
セラピスト~介護職員というヒエラルキーが存在する。

それらが協働の下、歩くという機能を回復する為に組織化・分業化され、
官僚的に関わるべきである。
そして、そこに最も重要になるのは、『連携』ということになる。

このような急性期等における生活障害に対する
アプローチは単純明快な構造を持つ(上流~下流が見え易く、かつ、結果がわかり易い)から、
大いに実践するべきである。

ところが、日常生活における生活障害については、
どうしてなかなか。
その要素が多いため、
単純にヒエラルキーを形成すれば解決できる問題ではない。

ご本人の生活障害に対する専門的なアプローチを列挙しても、
診断・ケースワーク・グループワーク・
コミュニティオーガニゼーション・ケアマネジメント
公的社会福祉と、私的社会福祉と、世帯内社会福祉。
都市部の社会資源と、地方の社会資源。
と、多岐にわたり、かつ、組み合わせによって様々なアプローチが考えられる。

この複雑さによって、
分業の組織化や調整が困難になっている。

専門性が高くなればなるほど、
その問題に対するリーダーシップをどこでとればよいのか、
見えづらくなるのである。

その結果、同じ問題解決について、違う通路からアプローチして、
あたかも外野フライをお見合いしたり、頭をごっちんこしたりする。
非常に多く見られるのは、介護職と看護職あたりか。

はたから見えづらい解決経路は、その専門職以外の参加を阻害する。

わかり易ければ、その輪を遠巻きに見ている人でも参加し易い。
『自分で出来そうなこと』を見つけることが出来ると、
その関係性の中で自浄作用を働かせることが出来るからである。
わかり易さからしか、『互助・共助・自浄作用』は生まれない。
専門性とはかけ離れたところにあるのだ。

問題解決に当たり、今、まさにそのボールを持っている人が誰なのか?
そんなことすら、見えづらくなっているのが現状である。

その状態を、見え易い状態にする事を要求されているのが、
現行制度の中では『ケアマネジャー』である。

時に単純な問題の時は、簡単なヒエラルキーを組織化し、
いち早く解決するために連絡・調整する。
専門職を組み合わせて通路を作るというリーダーシップをとる。
要するに、リーダーを指名するリーダーシップをとる。

医療であれば、医師から本人までの組織化。
財産であれば、行政などから本人(代理人)までの組織化。
消費であれば、街から本人までの組織化。

何本か問題解決の通路を作っていく。
その通路ごとの通用口を作っていくと、
思いもよらないイノベーションが起きたりする。

まあ、そんな役割である。

すると、優秀なケアマネジャーの定義は、
『如何にその道を作ることが出来るか?』
による。

本人にかかる、ステークホルダー(利害関係者)が多ければ多いほど。
それが書面に落ちていれば落ちているほど、優秀なのではないだろうか?
ケアマネジャーがチームワーキングを円滑にすることで、
その他の専門職は、より高い専門性を発揮することが出来る。

利用者ニーズが複雑化している現状ではなく、
利用者ニーズを解決する通路が複雑化しているのだと思う。
解決への道を閉ざしているのは、『それが保険適用か?否か?』を、
本来リーダーシップの調整をするべきケアマネジャーが決めていることだ。

・・・それこそが、介護保険法上の『ケアマネジャー』という仕事なのだろうと思う。

早く、問題解決に長けたケアマネジャーが増えていくことを望む。
今はまだ、白帯~茶帯のケアマネジャーが8割を占めるのだろう。
黒帯のケアマネジャーが増えると良いと思う。

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(上は僕の姪っ子たち。
現在ロンドンで修行中である。)

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まあ、ピンクの道着も、赤い帯も、かわいいんだけどね。
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