ケアマネはどうあると良いか? | 最新福祉脳!?夢想転生

ケアマネはどうあると良いか?

第83回 社会保障審議会 介護給付費分科会資料
『居宅介護支援・介護予防支援の基準・報酬について』
という資料を見ている。

こういった資料を見ることによって、
いくつかの気付きが得られる。

法改正に当たっては、
僕らケアマネジャーが、
利用者の
『モニタリング』⇒『再アセスメント』⇒『プランニング』⇒『担当者会議』⇒『サービススタート』
をしているのと同様に、
国が、ケアマネジャーの
『モニタリング』⇒『再アセスメント』⇒『プランニング』⇒『担当者会議』⇒『サービススタート』
をしているに過ぎない。

ミクロとマクロで楽しいですね。

いいですか?
声を大きくして言いますよ。
『法改正のプロセスと、ケアマネジメントプロセスは同じプロセスを辿ります。』

ケアマネジメントプロセスでは、
各要素の信頼性や質が担保されない限り、良質なケアプランになりません。
当たり前の事ですが、
法改正に当たっては、
国が改正のマネジメントプロセスを管理しているのですから、
そのプロセスの要素の信頼性が問われる事になります。

『腐ったモニタリング(アンケート)』⇒『歪んだアンケート解釈』⇒『目的を忘れたプラン(法改正)』⇒『会議にならない会議(社保審)』⇒『サービススタート(4月を迎える)』
・・・もしも、そんなことになるようであれば、不幸が待っているとしか思えません。


社会保障審議会の方、厚生労働省の方。
ケアマネジメントを語る、皆さんの国費をいじる
『ケアマネジメント』をとくと拝見しましょうか。

ケアマネジャーもきちんと読むと良い。
こういった資料は、ある一定の調査結果から導き出されたものであるから、
日本におけるケアマネジャーの立場というものの一端を表している。
また、僕たちは仕事に入るとどうしても『介護バカ』になるのである。
自分が行っている仕事を一般論のように捉える癖を持っている。

仕事は8割の標準化と、2割の意外性で成り立っている。
かの、デューク東郷も言っていたよな。
『10%の才能と、20%の努力。30%の臆病さと、残りの40%は・・・運だ。』
それは少し違う話か・・・。

いずれにせよ、標準的なケアマネジャーの仕事と、
自分の仕事を照らし合わせて、自分の仕事をより標準以上に
磨いていく事が、この業の専門性を増していく事になる。
毎度毎度、検討資料を拝見すると、
『これは、正しい事を言っている。』
とか、
『これは、自分に足りない視点だ。』
とか、
『これは、まだ世間ではこんな議論がなされているのか!』
とか、
『これは、給付抑制のために、屁理屈から始まった理屈だ。』

等と仕分けをする事が出来る。

正しい事は推進するべきで、
足りないものは努力するべきで、
満たしているものは、むしろ検証するべきで、

屁理屈は一蹴するべきである。

そうでないと、
この業界の未来はない。
枠を作るのは、国じゃない。
もちろん、池田モハン堂でもない。(そりゃあ、ムヒだ)
誰が作るかって?

もちろん、あんたや、そこの彼や、僕や、皆だろう?

ちゅうことで、何度かにわたって、ケアマネジャーがケアマネジャーたる
活動ってなんだろうな?って事を考えて行きたい。

いいかね?いいともー!

ちゅうことで、お手元には、
第83回 社会保障審議会 介護給付費分科会資料
『居宅介護支援・介護予防支援の基準・報酬について』
を用意されたい。

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◎が内容で、★が僕の意見・感想。
はい、どうぞ。

まずは2ページ目。

◎ケアマネジメントに影響を与える要素

①利用者の状態像・利用者の生活課題
②地域の状況・住環境
③関係機関の状況 (地域包括支援センター・診療所・病院・行政)
④居宅介護支援事業所の方針、職場環境
⑤ケアマネジャー本人の資質
⑥制度・基準・介護報酬
⑦地域におけるサービス事業所の状況・インフォーマルサービスの状況
⑧家族の希望・状況・家計の状況

★国がケアマネジャーに要求する役割をもっと明確にしなくてはならない。
って思う。
ケアマネジャーは何をする人?
ケアマネジメントをする人?
介護保険のケアマネジメントをする人?

これをくみ上げていく為に現在機能しているものといえば、
(ケアマネジメントのステークホルダー)
(1)ご本人・・・①
(2)ケアマネジャー・・・①④⑤
(3)地方自治体・・・②⑦
(4)保険者(地方自治体介護保険部隊)・・・③⑦
(5)経営者、管理者・・・④
(6)教育者・・・⑤
(7)厚生労働省など・・・⑥
(8)本人家族・・・⑧
(9)その他、地域住人やNPOや他業種法人など・・・②④⑥⑦
となる。
それらの協働が必要であり、
このステークホルダーの中で、少しでも、
『あの人間が●●をやらないから、仕事が進まない。』
なんて輩が出てくると、ケアマネジメントの質が下がるわけだ。

ケアマネジメントを良質にするものは、
それぞれの守備範囲で頑張る事だけではなく、
●●さんが今、出来ない事があるからば、自分がやろう、
という、ポジティブな活動が起こることで成立する。

良質なケアマネジメントを行っている人材
=他のステークスホルダーを、『そそって協働できる人材』
なのだ。と思っている。

『役所が駄目だなあ。』って言っているようではハンチク。
『ケアマネジャーがいかん』って言っているようじゃあキチク。
『家族が駄目だ』って言っているようじゃあゴミ。
大切なのは、それらが健やかに協働しているビジョンと、
その為の活動である。


次のページに行ってみよう。
3ページ
◎ケアマネジメントの流れと課題。
ここで、
恐らく主語はケアマネジャーなんだけど、
『アセスメント能力』
『プランニング能力』
『コーディネート・合意形成能力』
に対応して、
(3-1)『自立支援型ケアマネジメントの推進』
(3-2)『公平性・中立性の確保』
(3-3)『地域のネットワーク作りと医療等との連携』
を要求されている。

この要求事項については以後のページでまとめられている。

◎ケアマネジメントに要求されるもの

(3-1)自立支援型ケアマネジメントの推進

1.居宅介護支援事業所のケアマネジャー
(1)アセスメントの課題
A.状態像や課題に応じた適切なアセスメントが出来ていないのではないか
B.医療・看護・リハビリに関する知識が不足しているのではないか
(2)ケアプラン
状態像に応じたケアプランが標準化されていないのではないか
(3)モニタリング
サービス導入後の評価が不十分ではないか

※検討の視点
ア.自立支援型のアセスメントの普及
イ.ケアプラン様式の見直しや参考(標準)プランの提示
ウ.ケアプランの評価・検証の手法の確立
エ.ケアマネジャーの養成、研修課程のあり方
オ.ケアマネジャーの資格のあり方の検討


はい。ダレがまとめた書類かは分かりませんが、
今までの議論や定説などから、厚生労働省(事務方)が、
『ケアマネジャー』の課題分析、再検討、プランニングをしてくれています。
アセスメントの課題について、適切なアセスメントが要求されています。
自立支援型の標準がないのに、適切もありません。感覚論ですな。

そして、偏見に満ちていると感じているのは、
1(1)B の 医療、看護、リハビリ、に対する知識が不足しているのではないか?ってこと。
僕から言わせると、
『介護福祉出身者は、医療や公衆衛生への知識が不足している』し、
『看護出身者は、社会学、解剖学、街づくりや協働への知識が不足している』
『ヤクザ出身者は、一般常識が不足している』
わけ。
こんなこと資料に書いていると、
『看護師とヤクザが図に乗る』から、
やめたほうがいいって(笑)。

もっというなれば、
『学者は実業への知識が不足している』し、
『実業家は一般論への知識が不足している』って事なんです。

これは、国が行う会議の資料として、一般性に乏しいと思うのです。
ケアマネジメントに必要なアセスメント能力として、
『医療』『介護』『保健』で生活が成り立つと思い込んでいる
厚生労働省特有の思い上がりでしょうか?

一般人の生活には、むしろ、『医療』『介護』『保健』は存在しなく、
広く『福祉』の概念が存在するのだから、
そこが実現できるようなヨノナカの設計をしないとな、いかんのよ。


2.施設ケアマネジャー
施設におけるケアマネジャーの役割が不明確なのではないか

※検討の視点
ア.施設におけるケアマネジャーと生活(支援)相談員との役割の明確化
イ.小規模多機能型居宅介護やグループホームにおけるケアマネジャーの役割の明確化

★これは・・・。
僕は絶句。五言絶句。
2アは、施設の生活相談員のキャリアアップ(処遇アップ)のためにあるんだと思っていました。
つまり、わざわざ、相談員がいるのにケアマネジャーを外から雇うなんてありえないと思うんです。
利用者にとっても相談員にとってもそれが一番いいでしょう?そういう雇用の仕方をすれば、『相談員』=『ケアマネジャー』になるのだから、役割、業務の違いなんてないでしょう。んで、相談員の部署の管理者に、相談員としてのキャリアが高いケアマネジャーがいる。と。そういった組織作り、出来ないんかなあ?なんとなく、法人の問題が渦巻いているように感じるんだが・・・。

2イは、小規模多機能のケアマネジャーが施設ケアマネジャーに分類されているところに、非常なる憤りを感じるのです。介護保険法自身が、老人福祉法からの流れで、どうしても、施設サービスと、それ以外って分類をしているもんだけど、さすがに、小規模多機能のケアマネジャーを施設ケアマネジャーの所に書くって、資料作成者のセンスを疑ってしまいますな。

グループホームのケアマネジャーの役割明確化なんて、大変重要な課題でしょう。本人の生活を支えていくにあたり、住処が違うだけで、サービスのエビデンスをとって進めていくのは、居宅だろうと、施設だろうと変わらないはずだ。

『地域密着型サービス』だけど、先に書かれた居宅ケアマネジャーが持つケアマネジメントのステークスホルダーを考えると、大変質が悪くなるのは明白である。実際に、グループホーム団体で、(個人的には)ケアマネジメントの研修をしているのを見たことがない。それまでグループホームの職員と話したことがなかった僕としては、グループホームのケアマネジメントへの考え方を聞いて、ぶったまげたのである。

3.利用者の意識
利用者や家族に自立支援などに対する意識が不足している場合があるのではないか

★自立支援に対する意識が不足。うん。そうなんかなあ?
自立って言葉自体、定義が難しい。なんともいえないけど、そうは考えないかもね。

※検討の視点
ア.セルフケアプランの活用支援
イ.利用者負担導入の検討

医療は単純で、
『痛みをとる』見たいな所あるでしょ?
介護状態での痛みって、
家庭という社会からすると、本人だったり、
介護環境におかれて普段のような選択が出来なくなる家族だったりするでしょう?

すると、
痛み=ご本人と認識するのであれば、ご本人を家庭社会から取るって行為に出る。
痛み=ご家族と認識したら、自傷行為に走るとか、我慢して自傷行為のように介護生活に入る。
それが爽やかに、理屈を伴って行う判断ではないという事に目をつぶったまま
『自立支援』って事を言っているように思えるんだよね。

自立支援は大事なことなんだけど、
それが体のことだけだったら、単純で筋肉バカとか、学者バカでも出来るんだけど、
世帯の自立をどこに見るのか?って、ソーシャルな議論が展開されないと、
救いようがないよな。

んで、まろやかに包み込めるような政策がほしいところだよな。
会議の当日。
家族の会の勝田さんが、池田さんに、注意を促したのも、分かる気がするな。

んで、家族が自立支援ってのを分かっていないという仮説に対して、
検討事項が、ケアマネジメント料の自己負担って、どうなんだろう?
理屈として通らないよな。

家族が自立支援を分かっていないって言うのなら、
自立支援って何だろう?ってことを、家族に教えるってことをすればいいんじゃあない?
少し、歪んでいると感じるのは、僕だけではないはずだ。

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まあ、とりあえず、このくらいにしておこうか。

ケアマネジメント、って何だろう?
ケアマネジャーって何する人だろう?

高齢社会を支えるのに必要なのはなんだろう?

そういったことを考え、作る人間ってのは、
実際にソーシャルアクション起こせる人間じゃないといかんな。

不人気者が議論したって、しょうがないって思いません?
ダレもそのアクションを取らないんだから。

というわけで、今日はここまで。

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まあね。
読み物としても面白いわけ。
会議資料。

沢山考えさせられるでしょう?

ちりばめられた作戦を読み解くのって、
マジシャンと対峙しているようなもんなのよ。
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