乾電池の話~ケアマネジメントの公正・中立 | 最新福祉脳!?夢想転生

乾電池の話~ケアマネジメントの公正・中立

僕の家の前は交番である。なので、通りがかりのおっさんに頭突きを喰らっても、すぐに飛んできてくれるのである。

自転車に乗っているだけで『は~い。止まって~。』なんて言ってくるのが交番のおまわりさん。犬のおまわりさんだったら幾分可愛いのだけど、僕は彼らを可愛いと思ったことがない。幼いころ拾った100円を交番に届けたところ、彼はおもむろに自動販売機に100円をいれ、僕の大好きなドクターペッパーを買った。もちろん、くれるのかと思いきや、彼はグビリとそれを飲み干した。夏の暑い日ざしを覆うように彼が缶ジュースを飲み干す。僕の背丈は小さかったので彼の顔が見えない。だから未だに、交番にいるおまわりさんの顔を覚えることが出来ない。思い出そうとしても、逆行で背丈が高い黒い顔の人。それが僕のおまわりさん像である。

だから、おまわりさんと乾電池の話しをしよう。真面目な話しだよ。よく聞いておいてね。

乾電池がなかったんだ。だから、僕は交番に行った。

『この辺で乾電池を売っているところはないですか?』

昭和50年代の話である。コンビニエンスストアってあまりない。僕の実家の近くにはセブンイレブンがあったが、午前11時オープン、午後7時クローズであった。ああ、だから、セブンイレブンなんだ!って思ったんだけど、逆だよな。イレブンPMはテレビでやっていたと思う。

『お遣いかい?偉いね。』
交番の彼は丁寧に答えてくれた。

『新しく出来たコンビニエンスストアには、乾電池があるよ。でも、少し歩くと、ディスカウントショップがある。いくら持っているんだい?200円かあ。ディスカウントショップのほうが安いよ。』
親切なおまわりさんである。

『なにに使うんだい?へえ、ラジカセの電池か。単1かなあ?単2かなあ?』
僕は、使い終わった乾電池を持ってくればよかったと後悔した。

『ソニーのラジカセです。重低音の。』
『僕はちょっとわからないなあ。』
彼は苦笑いをしてそう言った。少ししてひらめいたように口をあけた。

『そうだ。電気屋さんに行ってごらん。自転車だったら10分くらいで着くよ。あそこのオヤジさんのところにラジカセがたくさんあるから、聞いてみるといい。どの電池を買えばいいかわかるよ。』

・・・僕はオヤジさんの電気屋さんよりも近くに電気屋さんがあることを思い出した。
『そのオヤジさんの電気屋さんよりも近い電気屋さんがあるじゃん。そこじゃあ、駄目なの?』

おまわりさんは笑って言った。
『今日はそこの電気屋さんの若旦那は新婚旅行でいないんだよ。だからお婆さんが店番をしているんだけど、多分、わからないと思うんだ。』
・・・なるほど。

彼は、一番近いコンビニに電池がある。少し歩いたところにディスカウントショップがある。より一層、僕が困らないように一番遠いが買い間違えのない電気屋さんがある。そのことを教えてくれた。

どこで買おうと、彼には一銭の得にもならない。ところが、彼は僕が困らないように便宜を図ってくれたのである。昭和50年代の善意にあふれた町のおまわりさんである。

僕は、といえば、非常にずるがしこい少年だったのだろう。自転車をかっ飛ばして電気屋さんに行き、その電池は単一だということを聞いて、ディスカウントショップで一番安い電池を買い、コンビニエンスストアでプロ野球チップスを買い食いした。結局、時間がかかりすぎて、母親にばれるのである。

おまわりさんの仕事は、言うまでもなく公の仕事である。彼は僕が困らないようにと、『公正・中立・独立』の仕事をした。と思う。しかし果たして、若旦那の電気屋を紹介しなかったのは・・・?おまわりさんの仕事の下に、公正・中立・独立の仕事なのだろうか?

というわけで、次のお題は、

『居宅介護支援事業所のケアマネジメントが公正・中立であることは必要だと思いますか? また、もし必要だと思われる場合は、どうすればそれが実現すると思いますか? 』

である。

そう。もちろん、ここでの話しはフィクションだけど、ケアマネジメントの公正・中立性ってなんだろうな?善意と悪意のぶつかり合い。しょうがないよな。法律は悪意の入る隙間を許さない。アタリマエだ。公正・中立について語るよ。まて、次号!

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ケアマネジャーの仕事の軸を『公正・中立・独立』だけにしてはいかん。
あれを立たせばこれがたたん。
もぐらたたきみたいなものだよな。
他にも軸があって、いくつかの軸がエコライザーのように上下する。
そいつをマクロで見て全体像だよな。と思いつつ、次回まとまるのかなあ?
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