20年前の春 

元気で走り回っていた毎日が
何をするのも億劫な辛い毎日に変わり

あっちこっちと廻ってやっとたどり着いた病院で
重症筋無力症というわけのわからない病名を告げられました

これはいわゆる難病
完治は難しい

薬物治療とともにまずはこの病気には効果があるとされる手術を受けることを勧められました

胸腺摘出術

胸の真ん中にある胸骨という骨を真っ二つに裂いて
その下にある胸腺と呼ばれる脂肪の塊を取り除く手術です

この病気の人は普通成人になるとしぼんでしまうその胸腺がなぜか肥大している場合が多く
私もご多分にもれずとても大きくなっていました

現在は胸骨を切ることなく内視鏡で取り除く場合もあるそうですが
私が発病した20年前にはまだその術はなくもれなく切ることになりました

10代の終わりに胸に大きな傷跡を残すことは私にとってとてもとても大きな決断で
でもこれで病気とサヨナラできるなら何でもしようという気持ちでいたことも記憶に残っています

7月15日
今日あの手術からちょうど20年という日を迎えました

病気はいまだに私から去ってはくれず
べったりはりついて離れたくないみたいですけど(苦笑)

20年という年月を経て少しずつ病気とうまく付き合う術も覚えたし
(縦に17センチという)傷跡も残ってはいるけど
気にするほどのものでもないなと思える程度に風化wしました

それに今日はもう一つの記念日にもなりました
だから今日という日がつらい思い出にはなっていません

でも忘れられない大事な節目の日…手術20周年記念日です