眼からウロコが落ちた朝!【村林 裕専務】
4月から広尾の職場に転属してから、家を出発する時間が朝30分以上も早くなりました。
仕事を持つサッカー好きにとってはスカパーなどの生中継放送や録画した試合のビデオ観戦は、ついつい深夜になりがちの毎日です。
毎朝の起床が30分以上も早くなり、1日の中で仕事以外の自由な時間から往復2時間を通勤に取られるのは正直辛いのです。
そんな理由から私は今朝も眠い眼をこすりながら最寄駅の京王線八幡山駅に向かいます。
駅前ではFC東京のユニホームを着た男性が今週土曜日(4月8日)に味の素スタジアムで開催されるジュビロ磐田戦の告知をしながらチラシを配っている。
朝は眠い上に眼鏡もかけず裸眼で通勤する私には遠くからはその男性の風貌は判別出来ませんでした。
そんな状態で男性の前を通り告知のチラシを貰いすれ違う時にチラシ配りの彼の顔を見てビックリした。
その男性は私が想像した以上に年配で、お世辞にも着ているFC東京のレプリカが似合う感じでは無かった。
しかも朝7時過ぎから、なかなか受け取って貰え無いチラシを一生懸命配っている。
何も知らない人が簡単に想像すると、リストラされそうな中高年社員に会社が命じた厳しい任務のように見えてもおかしく無いのだが、私はその方を存じ上げているので大変驚かされた。
そのFC東京のレプリカを武骨に着こなし一生懸命にチラシを配る男性こそ、FC東京の産みの親、クラブの実質的な最高責任者である村林裕専務だったのである。
(流石です、眼からウロコが落ちました!村林裕専務)
私はその一生懸命な姿を見て、通勤時間が延びたこを不平に思っていた自分が情けない気持ちになった。
まだ、ヴェルディにもFC東京にも染まっていない八幡山地域を開拓する為、朝の7時過ぎからクラブのトップが、たった1人で試合告知のチラシを配る。
よくあるパフォーマンスでは無く本当に無骨ながら一生懸命にチラシを配る姿に感動しました。
FC東京を良く知る株主の人々と話をする際にヴェルディとの集客差の質問をする事がある。
しかし、決まって帰ってくる答えは『FC東京の人たちはとにかく足を使って一生懸命動き回るんだよ』との話を聞く。
確かに、川崎FスタッフからFC東京に転職した友人も『本当に良く足を使う男であった。』
そして、今朝見たクラブ首脳の姿にクラブを支援する株主の方々から聞いた話を裏付ける物を見た。
2000年にJ1に昇格し7シーズン目を迎え、ナビスコ杯のタイトルを獲得し集客面でもリーグトップクラスに位置するクラブ、クラブ首脳の慢心しない弛まない努力に心を打たれた。
昇格2年目でサポーターへの対応に変化を感じさせられる川崎Fにも決して忘れず、学んで欲しい姿勢である。