あんにょん♪


さてここで問題です(笑)

今私は何を聞きながらこれを書いているでしょう?

1..もちろん【モノクローム】

2.まさかの【ベートーベンウィルス】

3.伏兵【君はペット】


答えは・・・・・お話の後に→なんのこっちゃ(笑)


大きく息を吐いて・・・お話の続きです





【 淡い雪のように 9 】 






時が・・・止まる。


甘く優しく愛おしい時が・・・・凍りつく。




その瞬間、熱を帯びていた唇は熱を失い、白い息は暗闇に悲しく溶け消えていった。


rrrr・・・


聞き覚えのある・・・音。

それはまるで童話の世界にある恋人たちの逢瀬を引き裂いた鐘の音のように、俺達を無理やり見たくもない現実へと引きずり戻した。


見つめ合う視線さえ今は哀しくて、それでも逸らすことも離れることも出来なくて。



不意にすり抜けそうになった手を反射的に握りしめると、俺はじっとミニョを見つめた。


いや・・・見つめたなんてものじゃなく、むしろ睨むように・・・ミニョに自分の想いを伝えた。


俺の想いが伝わったのだろう。

ミニョの目が大きく見開かれ、揺れ・・・逸らされた後また俺を見る。


わかってる。

一緒にいることを選ぶという事がどういう事なのか、言わなくてもわかってる。


会えず触れられず苦しんだ時間から解放され、愛する人との束の間の幸せと引き換えに、俺は・・・大切な存在を不幸にする。

そしてその悲しみの矛先が間違いなくミニョに向かう事も・・・俺は知っていた。

それでも・・・言わずにはいられない。

俺も一緒に苦しむから・・・と。

決して一人で泣かせはしないから。

だから・・・


「・・・迷うな」


願う様に言った俺の言葉に、ミニョの瞳から涙が零れ落ちる。

悴んだ指が微かに俺の手を握り返してきたのを確かに感じながら、俺はゆっくりと歩き出した。


淡い雪が俺達の足跡を消していく。

まるで初めから何もなかったかのように。

誰も・・・いなかったかのように。



どこまでも白く冷たく・・・静かな世界が俺達を包む。

でも何もなくなったわけじゃ・・・ない。

この淡い雪のようにすべてがきれいに覆い尽くせることはない。

どんなに隠しても・・雪は何時か溶けて消えて・・隠すことは出来なくなってしまうから。

共に・・・乗り越えるしかない。


辛いだろう。

苦しいだろう。

今までとは違う痛みに足が止まるかもしれない。



それでも祈らずにはいられなかった。



どうか・・・次の季節も共に・・


今と同じように傍に居てくれ・・・と。




淡い雪の中・・・・ミニョの手を握りしめながら、ずっと祈り続けていた。







***********



濡れたからと、ミニョに手を引かれこっそり忍び込んだ教会の扉に背を預けながら、俺はスマホの履歴をタップした。

どこからかもってきたタオルを受け取ったものの、髪を拭くことすら忘れるほどの言葉の嵐に、自然と手が止まる。


「・・・・はい、わかりました。これから行きます」


何とか説き伏せて溜息交じりにそう答えながらスマホを下ろすと、ミニョが福手を止め心配そうに俺を見ていた。

久しぶりに聞いたヒステリックな声に怯えているのか、表情が硬くなっている。

「大丈夫・・・ですか?」

それでも健気に俺を気遣うミニョに、繕う様に微笑みかけようとしたところで息を吐くと、俺は素直に、ミニョの肩に額を付けた。


「いつもの事だが・・やっぱり堪える・・・な」


こういえばお前が辛くなるとわかっているのに、今はなぜか素直に甘えたくなる。


「悪い・・・」


「いいえ・・・」


縋るようにそのままそっと抱き寄せると、こたえる様にミニョの手が背中に回された。

とん・・・とん・・・とん・・・


傷ついた俺を癒したあの日と同じ手が、背中を・・・心を優しく撫でていく。


行かなければならないとわかっていても、忘れていた温もりを取り戻してしまった今、簡単には離れられない。

そんな俺の未練を断ち切るかのようにミニョの手が止まり、ゆっくりと体を押し返してきた。


「もう・・・行かないと」

「・・・・そう・・・だな」


優しく、それでいてきっぱりと言ったあいつに苦笑を浮かべながらも、頬を片手で包み、焼き付ける様にじっと見つめる。

触れていた手に重なるミニョの手にふわりと口元を綻ばせれば、少し泣きそうに顔を歪ませたミニョが無性に愛おしくて、そこが教会の中だという事も忘れそっと唇を重ねた。


「必ず会いに来るから」


神の御前で誓う様にそう告げると、ミニョを残し車へと向かう。

教会の中から漏れる淡い光が小さくなるのをバックミラー越しに見つめながら、俺は向き合わなければならない現実の世界へとアクセルを踏んだ。







【淡い雪のように 10】へ続く




あんにょん、家事ホッタラカシのもちもちです(笑)

あれ?これで終わりじゃないの?と思われた方、いる・・よね???

いや、これで終わらないのがもちもちでしょ?って思われている方、正解です(笑)


まだ終わりません←いい加減にしろ(笑)

別れた原因の解明がまだなので、終わりませんと言うより終われませんwww

なのでもう少しお付き合いくださいね♪

神戸までには終わらせるから(笑)←また延びてる

頭の中にはいろいろ溢れてるんだけど、なかなかね・・・いろいろな理由で書けません。(時間でしょ?体力でしょ?あと眠気が酷かったり諸々(笑)

とにかく今日あたりグンちゃんも来ると思うので、会いたい想いをこめてお話短いですが上げていきます。


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遊びに来てくださってありがとです

ではでは本当に間を開けずに。。続きでお会いしたいと思います


あんにょん、もちもちでした