最近、おうちにいる時間が多いので
ふと、手に取り改めて読んでみることにしました
「cocktail Fresh Fruits tequnique」
山本悌地さん著
柴田書店さん出版
ミクソロジストとして活動していると、よく
「本出しなよぉ~」と冗談で言われます。
本、すでに出てるんです!!!
皆さんは知らないだけで、やっぱりその世界の第一人者とか有名な方がいるんですよね。
(私もそうなれたらいいけど)
と、ここでミクソロジーって何ですか?っていう事に触れてみたいと思います。
mixology=mix×ology ミクソロジー=混ぜる×学問
という、イギリスから発祥した造語です。
で、こういう事をやっている人たちをミクソロジストと言います。
もともとの意味は混ぜるスペシャリストの事なので
フレッシュなフルーツや野菜を使ったカクテルに留まっていなかったと思いますが
今は一般的に「ミクソロジーカクテル」=「フレッシュフルーツのカクテル」というように
認識されているようです。
特に、個人的には「ミクソロジーカクテルを作る上でここだけは譲れない」ポイントがあります。
それは、素材の味を最大限に生かしたいので、お酒は化学的な味や香りの付いているリキュールを殆ど使わない事
最近、バーに行くと2、3種類はフレッシュなフルーツが置いてあります。
でも、その作り方を見ているとリキュールを思いっきり使って作るバーテンダーが非常に多いです。
例えば、フレッシュのブラッドオレンジを使ったカクテルにオレンジのリキュールを使って作ったり。
例外に、香り付けにハーブのリキュールを少し使ったりはします。
そうすると、フルーツとハーブの香りのバランスがとれて楽しさが倍になるから。
まぁ、美味しければいいじゃん!っていうもんですけど
個人的にはせっかくフレッシュのモノを使っているんだから
その素材の個性を生かしてあげないと可愛そうかな・・・なんて思ったりします。
海外のミクソロジストは日本のミクソロジストよりもっと自由な発想で
かなり料理に近い手法や素材を用いて、「混ぜる学問」に近いことをしています。
日本のミクソロジストも劣ってはいません!!
日本のバーテンダーの技術は世界的に見るとアンビリーバボーな世界です(笑)
氷を丸く削るなんてワンダフォーみたいです。
日本のミクソロジストは、そういったバーテンダーの基礎がしっかりしていて
マティーニやギムレットなどのスタンダードカクテルも美味しく作れた上でのミクソロジーカクテルです。
昔、先輩にそう教わりました。
フルーツカクテルだけを美味しく作れてもダメなんですね
というか、スタンダードのカクテルが美味しく作れなかったら、美味しいミクソロジーカクテルなんて作れるはずがないですよね!!
あぁ、日々勉強。。。
でも、その勉強が楽しかったりします
その勉強の成果を認めてくれたり、しかってくれたりするのがお客様ですね。
ここ数年、「バーテンダーはお客様に育ててもらうんだ!」っていう言葉を理解できるようになってきました。
一言にミクソロジーカクテルって言っても奥が深いんだなぁーと
コレを書きながら我ながら思ってしまった(笑)
この本を改めて読んで、初心に帰れました!!
こういう時間って大事ですね☆
ということで、今度一杯のミクソロジーカクテルを色々思い出しながら飲んでみてくださいね