カウンセリングオフィス・フロンティアの小島俊久です。

 

敬老の日の今日は朝から勉強会。

5人の仲間と深い学びの時間を過ごしました。大切なことが共有できた仲間に感謝します。

 

そして午後からは書類の整理。系統別に再ファイリングと破棄。久しぶりの片付けで気持ちが良かったです。

 

今日の勉強会で語り合う中、テーマが「支援とは何か」になったのは必然でした。

 

「支援」に関しては17日の土曜日に和泉市コミュニティセンターで講演の機会を頂きました。

不登校児のための「こどもの居場所CoCo」を運営されている、いずみこどもAIDさんが主催された講演会です。

 

 

表題は「不登校支援スクールカウンセラーが保護者に伝えたいこと」です。

私が通信制・単位制高等学校の八洲学園高校でスクールカウンセラーをしていることからお声をかけて頂きました。

 

参加者は不登校に関わる、又は関心を持たれている保護者の方と不登校児を支援する立場のスタッフ(支援員)の方々です。

 

私自身は不登校が専門のカウンセラーではなく、幅広く相談に乗る心理カウンセラーです。

 

ですが、スクールカウンセラー取分け通信制・単位制高校のカウンセラーですから、不登校児及び保護者の方のカウンセリングはとても多くなります。

 

加えて、中学年代で不登校状態になっている生徒対象のフリースクール部門中等部も開設されているため、中学年代のカウンセリングも行っています。

 

またそういう背景からか、自営のルームにも高校~大学の学生さんや若者の利用が増えています。

 

講演で伝えたいことは、「こどものことを知る、分かる」ということについて、その重要性と具体的対応です。

 

親というだけでこどものことをどれだけ知っているのでしょうか、分かっているのでしょうか。

知る、分かるとは具体的にどのようなことを指しているのか。

 

「知る、分かる」と「寄り添う、見守る」の関連についてもお話ししました。

 

寄り添うことや見守ることは相手のことが分かっていないとできないことです。よく知らない、分からないのに見守ったり、寄り添ったりなんかできないのです。

 

こどものことがよくわからないのに、「見守ることが大切」とある先生に言われたとか本に書いてあったということで、心の中ではやきもきしながら、口を出すことのみを差し控えたとても我慢を強いられているストレスフルな親御さんと遭遇します。

 

言いたいことを我慢しているだけの不安定な親のようにしか感じられない・・・こども達がそう私に訴えます。

 

寄り添う、見守る前にやらないといけないことがあります。

知ること、分かることです。

 

そのためにはこどものことを観察することと話を聴くことです。

「観察」はとても意味は広いです。一時的にじっと見ることではありません。常に関心を向け続けることを言います。

 

「話を聴くこと」とは、聴き続けその子の内面を知ること、分かることです。それには、一つの話を聞き終えたところで親の価値観によるジャッジ(評価する)を差し控えることが重要です。

 

こどもが親のジャッジを気にしながら話すのであれば、決して本心は語られず、結果として親と自分を欺くことを語らざる得ないのです。

 

等々そんなことを、今伝えたいこととしてお話させてもらいました。

 

私が伝えたいことはこの講演でも、日頃の親御さんとのカウンセリングでも一緒です。

 

参加された皆さんの関心の高さ、真剣な姿勢に感謝するとともに、お子さんを想う気持ちがたくさん伝わってきました。

 

講演会後も保護者の方々から質問をたくさん頂きました。

 

ご不安と同時に何とかしたいとの思いも強く持たれていますので、この日お伝えしたことが少しでもお役に立てたら幸いです。

 

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