新労社 おりおりの記 -301ページ目
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8月の助成金改正

先月の話になりますが、8月の雇用保険の改正といえば、高年齢、育児休業、介護休業の各給付の上限額あるいは下限額が物価スライドで上下するというのが年中行事です。ただし今年は新たな改正がありました。

一言で言うと「地域雇用開発促進法」の改正です。

これに伴う
不良債権処理就業支援特別奨励金
地域創業助成金
の今年度限りの廃止は前から言われていることですが、この8月4日から改廃されたものがあります。


1、地域人材高度化能力開発助成金の廃止
  ⇔地域雇用開発能力開発助成金の創設
2、地域雇用促進特別奨励金の廃止
  ⇔雇用開発助成金の創設
3、地域高度人材確保助成金の廃止
  ⇔中核人材活用奨励金 の創設

まあ大変マイナーな助成金の改正で、あまり活用されない助成金を多少要件を緩めた感じです。緩めて名前を変えたというだけのものですが、5人以上雇うところを3人にするとか、設備投資500万を300万にするとか、どうも「焼け石に水」的な改正です。

雇用助成金研究協会 は雇用関連の助成金は網羅していくつもりですが、このようなちょっと活用しづらいものは、要件など詳しくUPする気になれないのが正直なところです。

アントレ・ステージに寄稿!

アントレ・ステージ

未払い賃金の問題と「なよたけのかぐや姫」を組み合わせて、簡単な労務の文章を掲載させていただきました。難しい法的文章でもダメですし、かといってタダの話では何の専門家か分かりません。

この文章はどちらかというとタダの文章に近いのですが、この会社の社長さんは快く載せてくださいました。1,000文字程度ですのでどのくらい読んでいただけるか多少は悩みました。

未払い賃金が1,000年前にあったから何なんだ、と言われると身もフタもないのですが、労務問題は昔からの懸案で「ヒト」の問題は平安時代からあった、とは言えるでしょう。


玉の枝を姫に献上して、見事姫をゲットする!という希望は職人という当時の「しもじものモノ」の訴えによって崩壊した、という表現ですと、難しい法律を持ち出さなくても、ストレートに分かるものではないでしょうか。

作者も分からない古典ですが、作者は歴史上の中世において、紙も手に入り、創作もでき、発表の場もあったほどな人物つまり当時の「勝ち組」だったにもかかわらず、タダ働きさせられたのです。

人間霞を食ろうて生きるわけに行きません。だから働いてカテを得るわけですがそれがどれだけの量かという「労働の対価」は永遠の課題です。あげる方はなるべく安く、もらう方はなるべく高くというわけですから、軋轢は当たり前です。また「いつ払うか」というタイミングの問題も上がってきます。

この「かぐや姫」の例ではこのタイミングを誤ったわけですね。ここで未払いでも、いついつに払うからと約束していれば職人たちは押しかけることもなかったでしょう。ひょっとすると約束しても対価が割り引かれれば、押しかけたかも知れませんね。

ヒトの使い方はかほどに難しい、という「竹取物語」は日本最初の物語であると同時に、最初の労使紛争記録かも知れません。

またリタイヤメントセミナー講師です!

第4回ライフプランセミナー「豊かな老後を過ごすための危機管理マニュアル!」

の講師を務めることになりました。以前、
平成19年度 第2回ライフプランセミナー「リタイヤメントプランづくり」 ~豊かな老後を過ごすために~
というセミナーで、リタイヤメント生活全般を総括してお話したのですが、今度は危機管理が入ってきます。

年金、資産などおカネの話から、保険、健康法に至るまで、いかに守るかというところに重点を置いてお話しします。

前回は、老後は思ったより”広大”で若い頃よりむしろ多様性のある生き方があるという感じでした。しかし悠々自適であったとしても、その生活にはチャチャが入ります。そのチャチャをいかに「いなす」かに重点を置きたいと思います。


その”チャチャ”にはどんなものがあるでしょうか。いくつか考えられます。

○ 年金分割騒動
○ 資産や金融の落とし穴
○ 経済犯罪
○ 事故や災害、暴力
○ 意外に知らない公的・私的保険のしくみ
○ 健康の維持法?正しいか?

こんなところですが、乳幼児、生徒学生、社会人でも災難から逃れられないように、老後だってアクシデントはあるのです。しかも会社や学校など組織に属していないことが多くなるので、自分である程度自分自身を守らねばならないのです。

意外と分からない制度のしくみや落とし穴の「場所」などを解説し、アクシデントの何十分の一かでもカバーできれば幸いです。

新出発です!

本日より「NLS事務所報」をスタートします。デザインは日記を書く落ち着いた女性のイメージですが、書いているのは写真のような社労士の男性です。

企業に必要なモノ・カネ・ヒトのうち「ヒト」の問題を取り扱う事務所としての「お知らせ」的な書き方として、更新していきます。これまでの「バヌアツに行った社労士フレンチフリゲートの奮闘 」よりもやや専門に特化し、原則として社労士らしい紙面を目指します。

社労士は当事務所の場合でも、これだけの仕事があります。
雇用助成金の申請
人事制度の策定
社会保険の相談
就業規則の作成

モノ・カネ・ヒトのの問題のうち、ヒトの問題は尽きることがありません。より特化した仕事もあります。


基盤人材確保助成金の申請
あっせん申請

などなどです。とても広がりがあり過ぎるので、仲間と力を合わせてやっています。

社労士専門家集団:新都心SRネットワーク

しかし社労士ネタばかりでもありません。時には旅に出たり、自転車に乗ったりすることでしょう。一番重要なのはヒトの問題を取り扱うには法律だけではとても「資格」不足だということです。

何しろ広範な体験や知識でもって、さまざまな角度から見る必要があります。しかし「人それぞれ」といって投げ出してはコンサル失格です。ヒトの世により幸せなヒカリを灯すためのお手伝いといったら良いでしょうか。1つでも世の中のために役立つように頑張ります!

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