フリージーとビンの映画大乱戦






フリージー(以下フ) ☆ 


反省文 : 私はまだ2回目にもかかわらず、前回の映画紹介で見た事のない映画をさも見た様に解説するという「浜村純的粉飾決算」を行った事を地中深く、いや、コア深く、ブラジルの皆さんにも聞こえる様に反省致します




ビン(以下ビ) ★ ・・・後半に悪ふざけの片鱗が見えますが、とりあえずお許しします




フ ☆ わーいホント?ラッキー♪ふふふ♪はーい、オッケー♪




ビ ★ おまえローラかゴルァ!




フ ☆ じゃあしょうがないから気を取り直していきますか。早速だがビン君、君は綾瀬はるか似の幽霊と、泉ピン子似の泉ピン子ではどちらが怖いかね?




ビ ★ 問答無用で泉ピン子似の泉ピン子です!




フ ☆ その通し!結局一番怖いのは人間なのだ。本日は頭のネジが外れて、代わりにネギが入っちゃった様な凶暴なサド野郎が暴れ倒す、バイオレンスタッチのポリスアクションの佳作






「ザ・モンスター」でごわす!






作品データ : 「ザ・モンスター/ ViceSquad 」


          1982年アメリカ映画(日本公開1982年9月 松竹=富士配給)


          監督 ゲイリー・A・シャーマン


          出演 シーズン・ヒューブリー、ゲイリー・スワンソン、ウイングス・ハウザー




《あらすじ》




ロスのハリウッドブルヴァード。欲望渦巻く夜の街に溢れる娼婦たち。その中でも一際美しさを誇るのはフリーとして活躍中の通称プリンセス(シーズン・ヒューブリー)




しかし彼女は4歳になる娘のシングルマザーでもあり「いつまでもこんな仕事やってちゃ教育上悪いよねー、早く辞めて貯めた金でボッタくりランパブでも開くかね」と、あっちゃんも驚く卒業宣言




そんな時、後輩娼婦からSOSが!「センパイ、やばいっス!ゴリラヒモに殺される~!」




義理人情に厚いプリンセスは慌てて駆けつけるも、そこには後輩娼婦の無残な死体が・・・「こうはい!こうはい~!!!(涙)」犯人の目星はついていた。娼婦たちを震え上がらせる悪名高き凶暴なポン引き(ヒモ)であるラムロッド(ウイングス・ハウザー)の仕業だ・・・




ラムロッドはジャイアンとゴリライモとアンドレ・ザ・ジャイアントを足して「さぁん!」で割った様な風貌で、娼婦を痛め付けるのが趣味のサド野郎なのだが、いかんせん証拠がない




ロス市警風紀犯罪特捜班『Vice Squad』のトム・ウォルシュ刑事(ゲイリー・スワンソン)も躍起になってラムロッドを追っていたが尻尾が掴めず、苦肉の策としてプリンセスに囮としての捜査協力をオーダー




怒りのプリンセスは正にプリプリになり「世界で一番暑い夜の大捜査線にしちゃるわさ!」と、♪ふふふ♪はーい、オッケー♪(ビ ★ おまえローラかゴルァ!)




で、囮となって「かも~ん♪」と誘い出すプリンセスに、ほいほい引っ掛かる割と簡単なゴリラヒモ・・いや、ラムロッド。そして遂に獣性を現し出したラムロッドを踏み込んで来たウォルシュ刑事以下特捜班が御用!




「やったね!あざ~す!」と、プリンセスを労うウォルシュ刑事。もぉ・・・なんか恋のよか~ん




一方、嵌められたラムロッドはブチ切れ「ちっきしょう!俺様を騙すなんてひどいぞぉ、覚えてろよのび太ぁ!」と、護送車からあっさり脱走!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!!こいつバケモンです




怪しい業者からニッケルメッキのコルトガバメント自動拳銃と飛び出しナイフをゲットし、プリンセスを拉致るラムロッド「月亭八方に代わってお仕置きよ~ん、デヘへへへへ!」




フルボッコにされるプリンセス!間一髪ウォルシュ達が駆けつけ大包囲網が敷かれるが、反撃を試みる野獣と化したラムロッドに苦戦を強いられる




だがプリンセスを傷つけられ、さらに早く帰って「すぽると」を見たいイライラで怒り心頭のウォルシュは、遂に車ごとラムロッドに体当たりしドドメの銃弾を見舞うのであった




これにて一件落着!






ビ ★ 相変わらず盛り方がハンパないですな




フ ☆ この映画、劇場と、その後テレビの日曜洋画劇場で見たけどソフト化されてないので、微かな記憶とWeb検索で思い出し思い出しだったんだが・・・ワシの映画記憶は案外正確だったぞ




ビ ★ これはホントに観てるみたいですね




フ ☆ 82年に大阪の道頓堀東映パラスで観たぞ。しかも映画仲間からも「そんな映画興味ない」と言われ1人で観たボッチ映画でもあるのだ(泣)思えば中学生で娼婦とかサディスティックな変態とかスパイシー過ぎるわな




ビ ★ タイトルや宣伝材料からはホラー映画に見えますよね




フ ☆ 元々は映画雑誌で「バイス・スクワッド(原題)」として先物紹介されていて、アメリカでヒット中の刑事アクションとして期待してたのだよ。しかし日本公開に当たってキャストやスタッフもほぼ無名、地味すぎると売り方に頭を痛めた配給会社は犯人役の凶暴さに目をつけ「13金」や「ハロウィン」みたいなスラッシャー映画路線で無理矢理公開・・・まあ劇場は閑古鳥が鳴いてたぜぇ




ビ ★ 社会に適応出来るド変態が身上の師匠の感性にフィットするエログロ路線ぽいですね




フ ☆ そんな(照)・・・でもエロもグロもないのだよ。記憶の限りオッパイも映らず(残念)ラムロッドが娼婦を痛め付ける凶器が針金のハンガーなんだが、直接描写を避け演出だけでビビらせる佳作なんだね




監督のゲイリー・A・シャーマンはタイトルがアレだが、変則ゾンビ映画の名作「ゾンゲリア」や、ルトガー・ハウアー様主演の現代版賞金稼ぎアクション「ウォンテッド」などB級だけど手堅い面白作品を撮る人だから、本作でも夜のハリウッド界隈のリアルな風俗描写と緊張感を持続させる演出力は流石です




ビ ★ おお!どしました?ちゃんとした解説してるじゃないですか!後でご褒美に角砂糖あげますよ




フ ☆ ただこの人、何撮ってもB級臭さというか貧乏臭さが出ちゃう。それが味になっちゃう不思議な人なんだけどね




ビ ★ 犯人役のゴリラヒモ、ウイングス・ハウザーって夜道で絶対会いたくない顔ですね。ラブコメやホームドラマに200%フィットしない顔面の造詣が罪つくりですう




フ ☆ コイツ主題歌まで歌ってるんだよ「ネオン・スライム」?って曲だったっけな?イモ焼酎50杯とテキーラ2瓶空けた翌日みたいな酒焼け風味のドスの効いた声で




ビ ★ お~れはハウザ~♪ガ~キだいしょう~♪ですか?やりたい放題ですね




フ ☆ スタンス的には「新宿純愛物語」で主演の上、歌手デビューした仲村トオルと同じだよ




ビ ★ それは強引です




フ ☆ いや、あの歌の致命的な破壊力はハウザーの破壊力と同列だよ。でも冗談抜きでこの映画はもう1度観て見たいんだよなあ・・・地味だけどクライムアクションの佳作ですよ




ビ ★ 僕はハウザーの主題歌聞いてみたいです




フ ☆ よし、署名運動しよう。今から「ハウザー」を連呼して流行語大賞になればDVD出してくれるかもな。ハウザー!ハウザー!ハウザー!




ビ ★ ハウザー!ハウザー!ハウザー!




フ ☆ 後はバイオハザードの次回作を「バイオハウザード」にする!ハウザー!




ビ ★ 出来るか!そして流行るか!ボケモンじじぃ!