1月28日の朝、少し早めに家を出ました。
昨日から 「低温、快晴無風」 の天気予報だったため、少しスキーを練習しようと思ったのです。
スキー場に着くと、まだほとんど人影はありません。
昨日のうちに古いGSのスキー (K2 Elite G) を用意しておいたのです。塗ったワックスを剥ぐこともせず、スキーを外に出して少し冷やします。
控え室の床でゆっくりと準備体操し、体を温め、スキーブーツを履きました。
久し振りにヘルメットをかぶり、スキーを履き、スタート。
まだまだゲレンデにスキーヤーの数は少ない時間です。
まずは緩斜面でアップし、それから少しだけ斜度の増した斜面へと移動。
冷え切った外気で造られた最高の人工雪が、ゲレンデを覆っていました。
人工雪は粉雪になると、ほんとうにエッジホールドの良いバーンを作ってくれます。そこを少し古いけれど本物のGSスキーが、見事なほど素晴らしくカーヴィングしていきます。
リフトからふと観ると気持ちよさそうな日向で、大きなカモシカがゆったりと枯れ葉を食んでいました。
しばらく滑っていると、白馬五竜スキースクールのインストラクターたちが数人、同じ斜面を滑り始めました。
みなさん素晴らしいカーヴィングで、丸い弧を描いていきます。
リフト降り場の近くで、一人のインストラクターが斜面を見据えていました。
たぶん、わたしくらいの年でしょうか。
決して若くはありませんが、その表情は美しく紅潮し、生命に溢れています。
どこまでも青く雲一つ無い空の下で太陽に照らされ、年老いたスキーヤーが何人か・・・・・・。
彼らの姿を見て、一緒に滑っていると、なぜか喜びがこみ上げてきました。
「きっと何才になっても、こうしたスキーの喜びは消えないだろう」
「よほど体がダメにならない限り、いつまでもスキーは素晴らしいスポーツでいてくれるだろう」
スキーヤーであることが、無性に嬉しい朝でした。